EPSC‑DPSで発表された研究は、ExoMarsの着陸予定地オキシア・プランムの粘土豊富域で古代有機物が露出・保存されている可能性が高いと示唆。MRO画像で多数の落石が確認され、地下物質が表面に露出しており、ローバーの掘削装置で採取しやすい状況になっているとの報告。
『Star Trek: Scouts』は未就学児向けの短いCGアニメとして配信中で、原色多用の演出と親向け小ネタを含む作り。『Alien: Earth』は従来シリーズの核要素を残しつつ設定を刷新し、最終回が9月24日に配信された。
SpaceXはフロリダのインフラ(道路・電力・燃料製造等)へ大規模投資を行い、ケープカナベラルを“空港のような”頻繁打ち上げ拠点へ転換する計画を進めている。NASAや米宇宙軍との協調や、Starship/Rapid‑cadence打上げに対応するクリアエリア整備も検討中。
確認済みの系外惑星総数が6,007となり、最近の18個の追加は地球〜海王星サイズの岩石惑星が多い。観測は個別物理特性の理解へと焦点が移り、今後GaiaやRomanなどでさらに数が増える見込み。
ISRO幹部は宇宙探査・輸送・クリーンエネルギー分野で水素が重要と講演。液体水素/酸素極低温技術や燃料電池の実証、民間と連携した水素バス商用化などを紹介。Gaganyaan計画ではAx‑4からの知見を統合しG‑1無人機(2025年12月予定)や有人ミッション(目標2027年第1四半期)へ準備を進めている。
新たな恒星間天体3I/ATLASが検出され、10月末の近日点通過を前に世界中の地上望遠鏡や宇宙望遠鏡が集中観測を実施中。オウムアムア、ボリソフに続く3例目として、太陽系外起源の物質解析が進められる見込み。
PerseveranceはPIXLと新アルゴリズムMISTで約24種の鉱物を検出し、火山岩が複数回水と反応して酸性から中性・アルカリへと変化した記録を示した。セピオライトの広域分布は低温アルカリ環境の広がりを示唆し、古代生命の可能性を高める。現地サンプル解析と地球帰還計画(MSR)は不確実性を抱えている。
トバ超噴火(約7.4万年前)が大量の火山灰を成層圏へ放出し全球的な気候影響を及ぼした可能性があるとする研究動向。考古学ではテフラ化学指紋を用いた遺跡前後の比較が進み、人類集団が適応して継続した証拠も見つかっている。
JWSTの観測で土星電離圏に暗いビーズ状構造と成層圏に偏った四腕の星形パターンが同一領域に重なっていることが確認された。これらは磁気圏‑大気相互作用や六角形極域構造と関連する可能性があり、原因特定のため追加観測が必要とされる。
Hayabusa2の目標小惑星1998 KY26について、従来の約30 mの推定が誤りで実際は約1 mで、回転周期は約5分と非常に高速であることが地上観測(VLT等)で判明。これにより接触“キス”での着地が困難になる可能性が高いとされる。
WSBW(パリ)での受賞や業界イベント、BCGのMEA宇宙市場評価、投資環境を巡るウェビナー開催など、産業面での動きが活発。地域別の市場規模評価や受賞は業界の変化を示し、スタートアップや人材募集の動きも続いている。
JPLのTable Mountain望遠鏡で、Psyche搭載のDSOCがレーザービーコンによる長距離光通信実験を行う様子が撮影された。DSOCは光子リンクで数億km先とのデータ送受信を実証し、最終パスの観測・実験が完了したとの報告がある。
Apollo 13の30周年を記念して、2025年9月19日〜25日にIMAXで全編復元版が1週間限定上映。2002年IMAX版で削られた約13分が復元され、完全版として初めてIMAX公開される。原作やキャスト、アカデミー賞ノミネート歴も紹介されている。
フランス宇宙軍司令官は、ウクライナ戦争以降ロシアを中心に軌道上・地上からの妨害(ジャミング、レーザー、サイバー等)が増加し、中国の能力拡大も懸念されると警告。これに対応して米英の合同衛星運用(接近・確認)や米宇宙軍の大規模演習(Resolute Space)等、同盟国間で監視・防護能力の実証・強化が進んでいる。AEOSなどの地上資産で追跡観測も継続中。
新たに小さな準衛星が地球の近傍で太陽を回る軌道にとどまっていることが確認され、今後約60年程度にわたり地球近傍に留まる見込みと報告された。
ArianeGroupとESAはThemis実証機(T1H)の統合を進め、スウェーデン(キルナ/エスレンジ)の発射台に組み立てて低高度垂直離着陸のホップ試験やウェットドレスリハーサルを予定。プロメテウスエンジン搭載で段階的に試験を行い、失われた遅延を取り戻す形で将来の再使用・次世代ロケットへ知見を還元する計画。
Blue OriginのNew Shepard打ち上げで、カプセル分離を撮影する新型“フリーフライング”カメラを展開し、打ち上げから着陸までの迫力ある映像を公式クレジット付きで公開。映像は広角の複数レンズで内部外部を同時に捉える構成となっている。
ワールドスペースウィークが10月4日〜10日に開催。2025年のテーマは「宇宙に暮らす」で、イラン宇宙機関など各国が居住設計や宇宙農業、宇宙医学など日別テーマで教育普及イベントを展開し、次世代育成や国際協力の促進を目指す。
FAAがStarshipの軌道打上げとRTLS(着陸)運用を想定したDraft Tiered Environmental Assessmentを公表。航路上・沿岸域の空域閉鎖や破片落下リスク等を想定しており、オンライン説明会とパブリックコメント(締切2025-10-20)を実施する予定。運用や運用者ライセンスの変更も検討されている。
SpaceXはEchoStar関連の周波数取得を受け、携帯向けセルラースターリンク強化のため最大15,000基規模の次世代衛星計画をFCCに申請。遅延低減のため低高度帯(326–335 km)を想定。これを受けて、中国はMIITがD2D(直接衛星接続)普及指針を公表し2030年に1000万人超の利用目標を掲げるなど、各国で直接携帯接続を巡る競争と標準化・市場獲得が加速している。
SpaceXはヴァンデンバーグ(SLC-4E)からFalcon 9で24基のStarlink衛星を打ち上げに成功。第1段ブースターは海上ドローンシップ(Of Course I Still Love You / A Shortfall of Gravitas等)への着陸に成功し、打ち上げ・衛星展開の映像やライブ配信が公開された。複数報は打上げ回数の累積やブースター再飛行記録も伝えている。
NOEMAとALMAの観測で典型的に4像になるアインシュタインクロスに中心の第5像が検出され、可視銀河のみでは説明できないため巨大な暗黒物質ハローを導入すると再現可能になった。重力レンズ効果により遠方天体の増光・詳細解析が可能になった。
Space Cargo Unlimitedが欧州の宇宙内製造分野でシリーズAにて€27.5Mを調達。BentoBoxと呼ぶ自律帰還可能なモジュール型プラットフォームで微小重力を活かした医薬品・新素材・農業向け高付加価値製品の商業化を目指す。主要投資家にEIBやEICなどが参加した。
NASAのIMAP探査機(複数観測器搭載)、同乗のCarruthers地球コロナ観測器、ならびにNOAAのSWFO‑L1宇宙天気監視衛星がSpaceX Falcon 9で打ち上げ準備中。IMAPはL1でヘリオスフィアやENAsを観測して宇宙天気予測精度を向上させる。フェアリング封入と輸送、打ち上げ準備審査(FRR)通過が報告されている。
ノースロップ・グラマンの初のCygnus XLがISSに到着。主機燃焼の早期停止があり到着が1日遅れたが、運用チームが対処してアプローチ・把持・荷役を完了した。搭載された科学機材(MVP Cell‑07等)や乗組員向けケアパッケージなどが搬入され、滞在後に不要物とともに再突入処分される予定。
ロシアのBion‑M No.2の下降モジュールがオレンブルク州に着陸。搭載していたマウス、ショウジョウバエ、植物試料などが回収され、約30日間の高緯度軌道での放射線・微小重力影響を調べる計画。報告では搭載マウスの一部が生存できなかった旨も伝えられている。
NASAはCLPS枠でVIPERローバーの復活を決定し、Blue Originの着陸機Blue Moon MK1を用いて月南極へ2027年末までに輸送するためのタスクオーダー(総額最大約1.9億ドル)を付与した。契約はまず搭載設計・降ろし方の実証を行い、初飛行後に実際の配送オプションが行使される見込み。VIPERは永久影領域で約100日間の水氷・揮発性物質探査を実施する計画で、当初のAstrobotic/Griffin案件から移行した形となる。
フランス政府とダッソーが資金を折半して進めるVortex実証機は、全長約4 m・1 t未満の実験機をRocket Lab Electronで打ち上げ、極超音速・高加熱環境での熱防護や制御を検証するプロジェクト。2028年末までに軌道到達を目指す。
部分日食(9月21日)の無料YouTube中継(Time and Date等)が予定され、裸眼観察の危険性と認証メガネ使用が強調されている。土星をタイタンの影が横切る観測(9/20)や土星の衝(9/21)、2025年秋分(9/22)など今後の天文イベント情報も案内されている。