Artemis IIに関する高レベルのミッションマップやブリーフィングが行われ、打上げ・上昇・月遷移・フライバイ・帰還までの主要マイルストーンが示された。ミッション管理チーム、WDR(ウェットドレスリハーサル)、乗員のウォークダウン等の手順が進行中で、打上げ機会は軌道力学や運用日程に左右される。
ESCAPADEの2機がLong Beachからケネディ宇宙センターへ輸送され、合計150,000時間の作業・2,574マイルの移送を経て納入された。ESCAPADEは火星磁気圏を同時観測する双子ミッションで、惑星大気喪失解明に寄与する予定。
NASAは約8,000人の応募から10名の新宇宙飛行士候補を選出して発表した。候補には軍人・科学者・民間出身者(Polaris Dawn経験者など)が含まれ、約2年の基礎訓練を経てISSや将来の月・火星任務の候補となる。発表行事や関連ブリーフィング、候補者名・経歴紹介が行われた。
NASAの実験システムGUARDIANは7月29日のカムチャツカM8.8地震発生時に、GNSS信号を用いた電離層歪みをリアルタイム検出し、ハワイ等への津波到達約30〜40分前に接近を確認した。ブイや地震計を補完する空間観測として早期警戒に有用性が示唆された。
ULAはAtlas V(AV‑108、551構成)でAmazonのProject Kuiper向けに27基を打ち上げるKA‑03ミッションを予定している。打上げはケープのSLC‑41から実施され、Kuiper計画は数千基規模のLEOコンステレーション構築を目指す。
Space.comの『エイリアン』を題材にしたクイズ記事や、宇宙関連グッズを告知する軽い話題が掲載されている。読者参加型コンテンツやマーチャンダイズの案内が中心。
NOAAの静止気象衛星GOES‑19(GOES‑EAST)がSolar Ultraviolet Imager (SUVI)で2025‑09‑21の部分日食を撮影した。GOES‑19は赤道上空の静止軌道から気象・宇宙天気監視を行っている。
国際宇宙ステーションと天宮IIで育てられたレタスの解析で、カルシウムやマグネシウム含量が地上産に比べ不足しており、163のカルシウム関連遺伝子発現変化が観測された。腸バリア低下(JAXAデータ)などが栄養吸収を阻害しており、バイオ工学的改良の必要性が示唆されている。
2026年2月17日に南極の限定海域を通る金環日食が起き、最大約2分20秒の金環が観測される見込み。金環帯は研究基地(コンコルディア、ミルニー等)を通過するが、観測者は非常に限定され、天候の影響も大きい。
粒子加速器は線形加速器やシンクロトロン(例: LHC)を用いて素粒子を高エネルギーに加速・衝突させ、ヒッグス粒子などの基礎物理を探る装置。医療や材料加工など幅広い応用がある。
天の川の星形成領域IC 348の合成画像(チャンドラX線+JWST赤外)が公開された。画像では淡い反射星雲構造や点状のX線源(若い星)が観察され、星形成過程の解明に寄与するデータとなっている。
Blue Originは再使用型ロケットNew Shepardで無人ミッションNS‑35を実施。ブースターとクルーカプセルは回収され、クルーカプセルは海抜約105kmに達し40以上の科学・研究ペイロード(学生案件含む)を運搬した。機体RSS H.G. Wellsは今後展示等へ移行予定。
SpaceXはVandenberg SLC‑4EからFalcon 9でNROL‑48を打上げに成功。第1段はLZ‑4へ着陸し、NROの「拡散型アーキテクチャ」向けの小型衛星群構築の一環と報じられた。搭載物詳細は公開されていないが、既存スターリンクに基づく改型との推測がある。多数のメディア映像やライブ配信、一般解説も行われた。
KBRは空軍研究所から総額約1億7500万ドルの3件契約を獲得。監視、サイバー、防護、マイクロエレクトロニクス等を提供し、宇宙軍のミッション保証や状況把握能力の強化を支援する。既存のコロラドスプリングス拠点を活用する計画。
米U.S. Space Commandは英通信衛星Skynet 5Aを静止軌道で点検するため、自軍衛星を近接移動させるRPOを実施。これは同盟間の平和的協力として説明された一方、近接操作能力を示す軍事的側面も指摘された。
SpaceXはテキサスStarbaseでスターシップ第11回飛行に向けたフルデュレーション静的燃焼試験を実施した。同地域ではShip 38のパッド試験やデルージ試験、B18系列のクライオ試験、Giga Bay基礎工事など建設・試験活動が活発で、FAAの環境評価や発射施設の安全対策も並行して議論されている。
FireflyはAlphaロケットの打上げ再開を数週間内に予定し、FAAの事故調査で原因―第1段の分離時の空力加熱による構造破壊―を特定、対策(断熱材増強など)を講じる。第2四半期は受注残拡大やIPOを経たが、最新四半期は損失拡大が報じられ、市場・財務面で注目が集まっている。
ISSの第73次長期滞在乗組員は宇宙での心臓健康研究を実施し、新たに到着した実験機材や物資の荷解きを行った。Cygnus XLやプログレス93号で補給が行われ、定常的な科学運用が続いている。
L3Harrisは衛星資産依存が深まる多層防空(Golden Dome)構想について、分散化・多様化・大量展開・機動性の重要性を強調。化学・電気・核等の推進技術が軌道回避や長時間機動を可能にし、同社の技術が貢献し得ると主張している。
Lunar Plant 1でLunar Transporter向けのサンシールド試作が組み立て・試験されている。大規模な展開式遮蔽で、Transporterと着陸船がドッキング中の放射線防護を目的とする。
米空軍長官トロイ・メインク氏は、中国の軍事・宇宙能力拡大を受け、スプートニク時の危機感に匹敵する対応が必要と警告。整備予算不足や準備態勢の悪化を指摘し、武器維持、サプライチェーン強化、人材支援、弾薬大量生産など包括的な備えを訴えた。
NASAのIMAP探査機(ヘリオスフィア境界で中性粒子計測・粒子加速過程の解明)とCarruthers地球外郭圏観測機、NOAAのSWFO‑L1(太陽嵐早期警報)が、Falcon 9で打上げられる予定。打上げはL1へ向かう複数機同時輸送として再設定・準備中で、運用はL1周回を想定している。
Moogはナイアガラフォールズで推進系クリーンルームの建設を開始し、容量を大幅に増強する。MONARCなどの推進剤対応で衛星・ミサイル向け生産を強化し、数十名の雇用を追加、2026年夏完了予定。
StarlinkのDirect to Cellサービスは人里離れた地域でも既存の携帯端末で接続を提供する技術で、日本ではauを通じた提供が可能との案内がある。
SpaceXは28基のStarlink v2‑mini衛星を打ち上げ、低軌道ブロードバンドコンステレーションを拡充した。打上げでは第1段やフェアリングの回収が行われ、衛星総数の増加により高速・低遅延通信の能力向上が期待される。
Terran OrbitalはSDAのTranche‑1輸送層向けに42基の衛星バスをLockheed Martinへ納入し、初回打上げが9月10日に21基行われた。残りは月1回程度のペースで打上げられ、2026年に配備完了の見込みで、低遅延・堅牢な通信網構築を支援する。
ZQ‑3の第一段が発射台へ移送された可能性があるとの報告。塔上部プラットフォームの回転などの観察があり、状況は不確定だが移送や試験準備の兆候と見られる。