恒星間彗星3I/ATLAS、NASAなど多数の探査機による多角的な観測でその姿が明らかに
NASAは、太陽系外から飛来した3番目の恒星間天体3I/ATLASが彗星であることを公式に確認し、異星人の宇宙船であるとの説を否定しました。MRO、Perseverance、MAVEN、Lucy、Psyche、PUNCH、STEREO、SOHO、ハッブル、JWSTなど15以上の探査機や地上望遠鏡が連携して多角的な観測を実施。火星近傍からの高解像度画像や紫外線観測により、核のサイズ、コマの構造、組成などが調査されました。観測からは、水氷に比べて二酸化炭素(CO2)の放出が多く、ニッケルが豊富であるなど、太陽系の彗星とは異なる特異な組成が示唆されており、我々の太陽系より古い別の恒星系で形成された可能性が指摘されています。地球への脅威はなく、2025年12月19日前後に地球へ最接近した後、太陽系を離れると予測されています。