ALMAや国際共同観測で原始惑星系円盤や若い星の渦巻き運動、ASKAPによる銀河間に架かる中性水素ブリッジの発見、Euclidの大規模宇宙シミュレーション公開など、宇宙構造・惑星形成・銀河進化に関する複数の新成果が公表された。これらは惑星形成過程や宇宙論の標準模型検証に重要な影響を与える可能性がある。
国立天文台らはALMAの2017–2024年観測をつなぎ動画化し、おおかみ座IM星の原始惑星系円盤で渦巻きが巻き付く動きを初めて検出しましたのです。 動きは理論と一致し、渦は円盤自重で形成された惑星形成直前のものと結論づけられましたのです。今後他円盤でも観測を進める意向だぽい。
北海に埋没するシルバーピットクレーターが、3D地震探査と油井掘削試料中の衝撃痕を示す微粒子の発見により、小惑星衝突で形成されたと確定されたのです。 構造は直径約3kmで、年代は中期始新世の約4300万〜4600万年前と判断されたのです。数値モデルでは衝突体は約160m、1.5km級の噴出と100m超の津波を引き起こしたと示され、衝突は西から浅い角度っぽい。
ハッブルが撮影したNGC 2775(蟹座、6700万光年)は、ガスのない滑らかな中心部と塵と星の環状構造を持ち、楕円銀河にも渦巻銀河にも見えるのです。 多くはフロッキュレント渦巻銀河と分類されますが、過去の合併で形成された可能性もあるぽい。新画像は水素の赤い輝きで星形成領域を強調していますのです。
ESAのEuclidコンソーシアムがFlagship 2を公開しました。34億銀河と4兆粒子を追跡する世界最大級の宇宙シミュレーションで、Euclidのデータ解析に用いられるのです。 観測は標準宇宙模型に亀裂の兆しを示すかもしれないぽい。暗黒エネルギーの性質解明が狙いなのです。初観測データは2025年3月公開済みなのです。
ALMAが若い星IM Lup(約515光年)の塵円盤にある渦巻き模様の動きを捉え、渦の巻きつく運動が惑星形成に寄与すると示しましたのです。 研究チームは7年にわたる4回の観測をコマ撮りにして、渦が既成の惑星によるものではないことを示し、新たな惑星を形成している可能性があるぽい。結果はNature Astronomyに掲載されていますのです。
Southwest Research InstituteのDr. Christopher GleinがAGUのカール・セーガン講演に選ばれ、『Seafaring in Space: A Personal Voyage to Enceladus』を発表するのです。 カッシーニはエンケラドゥスの地下海と南極の噴出物から有機物やリン、化学的な非平衡を検出し、居住可能性が高いと考えられるのです。Gleinは宇宙オーシャン学の先駆者で多数の査読論文を持つのです。 講演はAGU2025(12/15-19、ニューオーリンズ)で行われるのぽい。
ICRARの研究で、ASKAP(WALLABY)観測により地球から約5300万光年のNGC4532とDDO137を結ぶ中性水素の橋(約18万5千光年)と最長160万光年のガスタイルが発見されましたのです。 解析では潮汐力とおとめ座銀河団周辺の高温ガスによるラム圧が長期にわたりガスを剥ぎ取りこの構造を生んだぽい。星形成や銀河進化の理解に重要なのです。