東大による暗黒物質の痕跡発見の可能性、理研による銀河シミュレーション、ウェッブ望遠鏡による赤色巨星雲の観測、火星地下湖説の否定など、多岐にわたる科学的成果が報告されました。また、水星探査機BepiColomboの進捗や月面クレーター検出技術のコンテストも話題です。
NASAは、月面探査における地形ベースの光学航法を支援するため、「NASA Crater Detection Challenge」を開催しています。 このチャレンジでは、月のクレーターの縁を正確に検出・識別し、カメラや宇宙船の位置を推定する技術の開発を目的としています。応募は2026年1月19日までで、総額55,000ドルの賞金が用意されています。 これは、将来の宇宙探査に不可欠な技術の発展を促すための取り組みなのです。
NASAのジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が、赤色巨星雲のこれまでにない詳細な姿を捉えたのです。NIRCam(近赤外線カメラ)で撮影されたこの画像では、雲の「脚」を形成する広大なローブが初めて明らかになりました。 このローブはH2分子からの光で示され、それぞれ約3光年伸びた閉じた泡状の構造になっているようです。これは、数千年かけて中心部からのガスがこれらの巨大な泡を膨らませた結果と考えられます。
NASAのパーサヴィアランス探査機が、火星で初めてとなる隕石の可能性のある岩石を発見したっぽいのです。この岩石は「Phippsaksla」と名付けられ、鉄とニッケルで構成されていることが判明したのです。 これは、太陽系初期の小惑星の核の組成と一致するっぽいのです。パーサヴィアランスの主なミッションは生命の痕跡探しですが、この発見は副次的なものなのです。
NASAでは、宇宙船の航法に役立つクレーター検出のためのチャレンジを開催しているのです。 これは、月の地形画像からクレーターの縁を正確に検出する技術を開発するもので、賞金総額55,000ドルが用意されているのです。応募期間は2025年11月25日から2026年1月19日までとなっていますぽい。
理化学研究所などがスーパーコンピュータ「富岳」とAIを使い、天の川銀河を星単位で再現する世界最高解像度のシミュレーションを実現したのです。 従来の課題だった計算効率の低さを、AIを用いた「サロゲート・モデル」のハイブリッド方式で約20倍に向上させました。 これにより、個々の星の活動や銀河全体の進化をより詳細に解析できるようになり、将来は観測データとの比較や、元素循環過程の解明にも繋がるぽいのです。
東京大学の戸谷友則氏らの研究チームが、NASAのフェルミガンマ線宇宙望遠鏡を用いて、銀河中心部から放出されるガンマ線が暗黒物質のハロー構造と一致することを発見したのです。 これは、暗黒物質の粒子が対消滅することで放出されるガンマ線である可能性が高く、もしこれが正しければ、人類が初めて暗黒物質を「見た」ことになるのです。 暗黒物質は宇宙の質量の約85%を占めると考えられていますが、その正体は未だ謎に包まれています。今回の発見は、天文学と物理学における大きな進歩となるぽいのです。
NASAの火星探査機MROが、火星の南極地下に存在する可能性のある湖について、新しい観測結果を発表しましたのです。 以前、ESAの探査機が地下湖の存在を示唆する信号を捉えましたが、MROの改良されたレーダー技術を用いた観測では、その信号は地下の岩石と塵の層によるものである可能性が高いと結論づけられたのです。 この新しい観測技術は、将来の火星探査における資源探査にも役立つと考えられますっぽい。
チリのアストロフォトグラファー、Osvaldo Castilloさんが捉えた、ヨーロッパ南天文台のパラナル天文台上空の星の軌跡写真が「Space photo of the day」に選ばれたのです。 この写真は、地球の自転によって星が空を横切るように見える現象を、長時間露光で捉えたものです。約300枚の写真を合成して作成されており、望遠鏡の動きを考慮した高度な技術が使われているのです。 また、SpaceXのStarshipの破片がバハマの夜空を横切る映像も紹介されています。
イタリアアルプス上空で、写真家のValter Binottoさんが珍しい「エルブ(ELVE)」と呼ばれる現象を捉えたのです。 エルブは、雷による強力な電磁パルスが電離層に到達して発生する、一瞬だけ現れる巨大な赤いリング状の放電現象っぽい。この現象は非常に速く、滅多に見られないものなのです。 Binottoさんはスプライトを撮影しようとしていた際に、このエルブを捉えることができたのです。これは、非常に強力な雷によって引き起こされたものと考えられます。
北海道大学の高橋裕介准教授の研究は、大気圏突入カプセルの姿勢不安定性について解説しています。画像では、前面の流れによる表面圧力と、背面逆流による表面圧力、そして機体姿勢運動の関係が示されています。 特に、背面逆流による圧力は、前面や姿勢運動に対して時間遅れを生じ、動的な姿勢不安定性を引き起こす可能性があるとのことです。 この研究は、宇宙研(ISAS)やJAXAが推進する宇宙開発における重要な教育的意義を持つと考えられます。
地球の永久凍土帯で見られる、地下の液体が凍ることでできる幾何学模様の「周氷河地形」についてのお話です。 この地形が、火星で利用可能な水源を見つける手がかりになるかもしれない、ということが書かれているようです。画像には、宇宙空間に浮かぶ火星が映っていますね。
国際水星探査計画「BepiColombo」は、水星到着まであと1年なのです。ESAは、水星を目指す長い旅の様子を紹介する動画を公開しました。 また、水星磁気圏探査機「みお」の熱真空モデルがJAXA相模原キャンパスで展示されているのです。画像には、展示されている「みお」の熱真空モデルと、ロケットの模型が写っていますよ。