NASAとペンシルベニア州立大学の研究チームが、火星の環境を模擬した実験を行った結果、生命の構成要素であるアミノ酸が、土壌と混ざった氷の中よりも純粋な氷の中で放射線から保護され、はるかに長く保存されることを発見しました。この結果は、将来の火星探査において、生命の痕跡を探す場所として、土壌よりも純氷や氷が豊富な永久凍土が有望なターゲットであることを示唆しています。
研究チームは火星模擬条件で実験を行い、E. coliのアミノ酸断片が純水氷中では5千万年相当の放射線に耐え、10%以上が残存したのです。一方、土壌混合試料は10倍速く分解したのです。 したがって将来探査は土壌より純氷や氷主体の永久凍土を狙うべきと提案しているのです。写真は2008年フェニックスが露出させた氷の画像なのです。エウロパやエンケラドスでは保存がさらに良いぽい。
NASAとペン州大の実験で、E. coliを純氷と土混合氷に凍結し火星相当の放射線曝露を模擬したのです。純氷中のアミノ酸は5,000万年相当でも10%以上残存したのですが、土混合では10倍速く劣化したのです。 純氷は放射生成物を閉じ込め分解を遅らせ、土は薄い液膜で破壊を促すぽい。したがって純氷や氷優勢領域は生命痕跡探索の有力ターゲットで、将来のミッションで発見され得るぽい。