ユナイテッド・ローンチ・アライアンス(ULA)は、ケープカナベラル宇宙軍基地から予定していたAtlas Vロケットによる通信衛星「ViaSat-3 F2」の打ち上げを、液体酸素タンクのベントバルブの不具合が繰り返し発生したため中止しました。新たな打ち上げ日程はまだ発表されていません。
カナダ政府は、新たな防衛産業戦略(DIS)の一環として、国内の主権的な衛星打ち上げ能力を構築するために1億8,260万カナダドルを投資する方針を明らかにしました。これにより、安全保障上の自律性を高めるとともに、国内の宇宙産業の振興と雇用創出を目指します。
Blue Originは、大型再利用ロケット「New Glenn」の2回目の打ち上げを11月9日にケープカナベラル宇宙軍基地から実施する予定です。今回はNASAの低コスト火星探査ミッション「ESCAPADE」を搭載します。このミッションは「Blue」と「Gold」と名付けられた2機の探査機で火星の大気流出や磁気圏を同時に観測するもので、2027年の火星到着を目指します。New Glennの第1段ロケットの海上回収の成否も注目されています。
SpaceXの衛星インターネットサービス「Starlink」が、インドのマハラシュトラ州やカリブ海のモンセラート島で新たに利用可能になりました。さらに、ブリティッシュ・エアウェイズやイベリア航空などを含む国際航空グループ(IAG)と提携し、2026年から500機以上の航空機で高速な機内Wi-Fiサービスを提供することを発表しました。
11月4日に太陽で発生した2度のX級大規模太陽フレア(太陽面爆発)の影響で、11月5日から6日にかけてG3レベルの強い磁気嵐が地球に到達しました。この影響で、カナダや米国北部など通常より低い緯度の地域でも鮮やかなオーロラが観測され、多くの写真が報告されています。NOAA(米国海洋大気庁)は引き続き警戒を呼びかけています。
AST SpaceMobileとVodafoneは、合弁会社「SatCo」を通じて、欧州でスマートフォンに直接接続する衛星ブロードバンド網を構築する計画を発表しました。主要な衛星運用センターをドイツに設置し、欧州側で暗号鍵の管理や運用監視が可能な「コマンドスイッチ」を導入することで、主権を確保します。2026年からの商用サービス開始を目指しています。
一部の天文学者グループが、宇宙の膨張は加速しておらず、実際には約15億年前に減速に転じた可能性を示す論文を発表しました。Ia型超新星の光度が宿主銀河の年齢によって異なる「年齢バイアス」を補正した結果だと主張しており、暗黒エネルギーの存在に疑問を投げかけています。しかし、年齢測定の不確実性などを理由に多くの研究者から反論も出ており、今後の観測による検証が待たれます。
ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)は、地球の近傍銀河である大マゼラン雲にある若い原始星の周囲で、氷の中に含まれるアセトアルデヒド、エタノール、酢酸といった複雑な有機分子(COMs)を初めて検出しました。これは、生命の構成要素となりうる物質が、宇宙の初期に近い環境でも形成されることを示唆する重要な発見です。
ドナルド・トランプ氏は、Shift4 PaymentsのCEOで、民間宇宙飛行ミッション「Inspiration4」を指揮した億万長者のジャレッド・アイザックマン氏を次期NASA長官に再指名しました。アイザックマン氏のSpaceXとの緊密な関係や、NASAの拠点再編やSLS計画の中止などを提案する「Project Athena」構想を巡り、利益相反や政策方針に関する懸念が指摘されており、上院での承認プロセスが注目されます。
衛星通信会社のGlobalstarは、2025年第3四半期に過去最高となる7,380万ドルの売上を記録したと発表しました。Apple向けサービスの衛星納入遅延という課題はあるものの、地上インフラの更新や産業向け無線事業「XCOM RAN」での新規受注など、事業は順調に拡大しています。SpaceXによる買収報道についてはコメントを控えています。
米国連邦航空局(FAA)は、政府機関の一部閉鎖に伴う航空管制官の人員不足を理由に、商業ロケットの打ち上げおよび再突入を現地時間の午後10時から午前6時に限定する緊急命令を発出しました。この措置は、ケネディ宇宙センターやヴァンデンバーグ宇宙軍基地など主要な射場に影響を及ぼし、特に日中の打ち上げウィンドウを必要とするSpaceXのスターリンクミッションやBlue Originの一部のミッションに遅延などの影響が出る可能性があります。
大手衛星通信事業者SESは、Intelsat買収による売上増があったものの、米国政府機関の一部閉鎖により政府関連契約の締結が遅延したことが響き、2025年第3四半期は6900万ユーロの純損失を計上しました。遅延した契約の履行は来年にずれ込む可能性があるとしています。
SpaceXは、衛星通信会社EchoStarが保有するAWS-3周波数帯を約26億ドル相当のSpaceX株式と交換で取得する修正合意を発表しました。これは9月の約170億ドル規模の周波数取得に続くもので、スターリンクの通信容量強化や、スマートフォンへ直接通信を提供する「Direct to Cell」サービスの全国網展開を加速させる狙いがあるとみられています。EchoStarは一連の周波数売却により5Gの自社展開を事実上断念し、経営体制を再編します。
米宇宙軍は、隷下の「宇宙作戦コマンド(Space Operations Command)」を「戦闘部隊コマンド(Combat Forces Command)」に改称し、宇宙空間での戦闘準備と空間制御を重視する姿勢を明確化しました。また、将来的に宇宙軍の兵士(ガーディアン)を軌道上に配置し、衛星の修理や防衛にあたらせることで、宇宙アセットの生存性を高めるという構想も提言されています。
観測史上3番目となる恒星間からの飛来天体「3I/ATLAS」が、10月に太陽に最も近づいた後、現在太陽系から遠ざかっています。12月19日には地球に約2.7億kmまで最接近しますが、肉眼での観測は不可能で、大型の望遠鏡が必要となります。複数のウェブサイトでリアルタイムの軌道追跡が可能です。
元NASA宇宙飛行士で、1986年のチャレンジャー号事故後の最初のミッション(STS-26)でコマンダーを務めたリック・ホーク氏が、2025年11月6日に84歳で亡くなりました。彼は3度の宇宙飛行を経験し、合計18日間宇宙に滞在しました。
SpaceXは、フロリダ州のケネディ宇宙センターとカリフォルニア州のヴァンデンバーグ宇宙軍基地から、ファルコン9ロケットによるスターリンク衛星の打ち上げを複数回実施および計画しています。11月5日にはStarlink 6-81、11月6日にはバンデンバーグから28基の衛星打ち上げに成功しました。一方で、11月8日に予定されていたStarlink 10-51ミッションは、技術的な問題や回収海域の悪天候により複数回中止・延期されています。
ヘグセット米国防長官は、ペンタゴンの装備品調達プロセスを6か月で抜本的に改革する計画を発表しました。改革の柱は「商用優先(Commerce First)」で、既存の商用製品や技術を積極的に活用し、過剰な規制を撤廃することで、開発・取得期間の大幅な短縮と、商業宇宙企業などの新規参入を促進することを目指します。
中国の天宮宇宙ステーションでは、神舟20号と21号のクルーが合流し、6人の宇宙飛行士による8日間の同時滞在記録を更新しました。また、中国航天科技集団(CASC)は、新型ロケット「長征12号甲」の初飛行において第1段の回収試験を行う計画を発表しており、再利用型ロケット技術の開発を本格化させています。
NASAは、13年連続で連邦政府大規模機関の中で「最も働きやすい職場」に選ばれましたが、その一方で政府から提示された24%(宇宙科学分野では50%)という大幅な予算削減案に直面しています。これにより、ゴダード宇宙飛行センターやJPL(ジェット推進研究所)などで大量解雇や研究プロジェクトの中止が進んでおり、職員の士気低下や人材流出が深刻化しています。