X線分光撮像衛星XRISMが超新星残骸カシオペアAを観測し、塩素やカリウムといった元素を検出した。元素合成のメカニズム解明に寄与する成果である。
ケニア政府は赤道直下の地理的利点を活かした商業スペースポート建設のため、官民パートナーシップ(PPP)に基づく取引アドバイザーの入札を開始した。
日欧共同の水星探査計画BepiColomboの探査機「みお」が、水星スイングバイ観測において地球と同様のコーラス放射(プラズマ波動)を確認した。
アリアンスペースはアリアン6ロケットを用いてGalileo測位衛星2機の打ち上げに成功した。これにより欧州の宇宙アクセスの自律性と航法システムの強化が図られた。
Mission Controlはカナダ宇宙庁(CSA)から、月面ローバー向けのAI搭載熱赤外線センサー「iSPI+」の開発契約を受注した。自律的な観測対象の検出を目指す。
Voyager SpaceとInfleqtionは、量子技術の宇宙利用(量子時計やセンサ等)を目指して戦略的提携を締結した。ISSや将来の民間ステーションでの実証を計画している。
米上院はジャレッド・アイザックマン氏を賛成67・反対30でNASA長官に承認し、同氏は12月18日に宣誓就任した。Shift4創業者で民間宇宙飛行士の彼は、トランプ大統領による再指名を経て、月面恒久拠点や火星到達、民間連携の強化を掲げる。
中国の民間企業LandSpace(藍箭航天)は、再使用型ロケット「朱雀3号(Zhuque-3)」の第1段を用いた飛行試験を実施した。着陸時に爆発したが重要なデータを得たとされる。
Spire Globalの決算は、事業売却や米政府機関の閉鎖による契約遅延の影響で減収となったが、宇宙偵察分野などでの将来的な成長を見込んでいる。
日本の民間ロケット企業インターステラテクノロジズは、小型ロケット「ZERO」の製造体制強化のため、福島県南相馬市に東北支社を開設した。
韓国のスタートアップInnospaceは、ブラジルのアルカンタラ宇宙センターから小型ロケット「Hanbit-Nano」の初の軌道打ち上げを実施する予定である。
NASAの宇宙望遠鏡SPHERExは、打ち上げから約半年で全天の赤外線マッピング観測を完了した。銀河の分布や宇宙の初期状態に関する研究が進むと期待される。
ドイツ軍はRheinmetallとIceyeの合弁企業に対し、SAR(合成開口レーダー)衛星コンステレーションの契約を発注した。安全保障強化のため、独自の高頻度画像情報取得を目指す。
AstroboticはNASAおよび米軍から合計1750万ドルの資金を獲得し、再使用可能な準軌道ロケット「Xodiac」「Xogdor」の開発と試験を加速させる。
米統合軍の宇宙コマンド(USSPACECOM)の本部が、コロラド州からアラバマ州ハンツビルへ正式に移転した。ロケット開発の歴史的背景などが選定理由とされている。
NASAの火星探査車Perseveranceは走行距離の記録を更新し、原子力電源による長期運用が見込まれている。サンプルリターン計画の不透明さはあるものの、探査活動は順調に続いている。
JAXAのはやぶさ2は拡張ミッションにおいて、2026年7月に小惑星2001 CC21(トリフネ)へのフライバイ観測を行う計画を進めている。
JAXAはH3ロケット8号機による準天頂衛星「みちびき5号機」の打ち上げを2025年12月22日10:30~11:30に再設定した。17日の打ち上げは直前に冷却水注水設備(フレームデフレクタ冷却系)の異常検知により自動停止・中止されたが、原因特定と対策が完了した。
香港科技大学(HKUST)は中国の月探査ミッション「嫦娥8号」に参加し、月面作業用のAI搭載ロボットの開発を担当する。
SpaceXのStarlink衛星1機が軌道上で推進系に異常をきたし通信を喪失した。衛星は制御不能だが、低軌道のため数週間以内に大気圏へ再突入し消滅する見込みである。
千葉工業大学、さくらインターネット、Tellusの3者は、宇宙・セキュリティ分野での教育・研究および人材育成を推進するための包括連携協定を締結した。
トランプ大統領は「Ensuring American Space Superiority」大統領令に署名した。2028年までの有人月着陸、2030年までの月面基地および原子炉配備、宇宙優位性の確保を掲げ、NASAに90日以内の計画提出を指示している。
Rocket LabはElectronロケットにより米宇宙軍のSTP-S30ミッションを成功させ、円盤型の新型衛星「DiskSat」4基を軌道に投入した。これにより同社は2025年の打ち上げ回数20回を達成し、年間記録を更新した。
HawkEye 360は、電子信号・画像処理技術を持つ防衛系企業Innovative Signal Analysis(ISA)を買収した。これにより機密プログラムへの参入とデータ分析能力の強化を図る。
中国の民間企業iSpaceは、再使用型ロケット「双曲線3号(Hyperbola-3)」の開発に向け、海南の発射台でトランスポーターや機体の地上試験を実施した。
恒星間彗星3I/ATLASが12月19日に地球へ最接近した。NASAやJAXAのX線望遠鏡(XRISM等)による観測が行われ、太陽系外縁へ向かう天体の組成や特性に関するデータ収集が進められている。
ハッブル宇宙望遠鏡がフォーマルハウト系において、小惑星同士の衝突によって生じた塵の雲を直接撮像した。これにより、かつて惑星候補とされていた天体が衝突残骸であった可能性が示された。
インド宇宙研究機関(ISRO)は、LVM3ロケットによる商用ミッション(BlueBird Block-2衛星搭載)の打ち上げを12月24日にサティシュ・ダワン宇宙センターから実施する予定である。
Blue OriginはNew Shepardの有人ミッションNS-37の打ち上げを12月18日に予定していたが、システム確認のため中止し延期した。クルーには史上初の車椅子宇宙飛行士となるMichaela Benthaus氏らが含まれている。