ガンマ線バーストや超新星などを観測してきたスウィフト天文台が、インドネシア北スマトラ付近で大気圏に再突入しました。観測成果は約7,000本の論文に貢献しました。NASAが用意した曳航機LINKによる軌道上昇・救出計画は、機体の姿勢制御の問題などで中止されました。
- 2年の予定を大幅に超え、約22年間にわたりガンマ線バーストなどを観測。2,000件超のバースト、1,400件超の超新星を調べ、約7,000本の論文に貢献 - 高軌道へ移すためNASAが3,000万ドルで用意した曳航機LINKは、姿勢制御などの不具合で捕獲に失敗 - 最後の観測は10月20日。残骸の大半は大気圏で燃え尽きる見込みで、地上の人が被害を受ける確率は約2,100分の1
- Swiftは2004年に打ち上げられ、当初2年の予定を超えて20年以上観測を続けました。 - ガンマ線バーストのほか、超大質量ブラックホールを持つ活動銀河や超新星、太陽系の天体などを観測しました。 - 米宇宙軍の確認では、再突入地点はインドネシアの北スマトラ地域。機体の大半は燃え尽きる見込みですが、一部が残る可能性があります。
- 制御不能な大気圏再突入はスマトラ島上空で発生し、地上で破片は確認されていません。 - 8月下旬から約2か月間、観測を再開し、ガンマ線バーストなどを捉えました。 - 軌道上昇を目指したLINK計画は機体の回転問題で中止。NASAは得た知見を将来のハッブル望遠鏡の救出に生かす方針です。 - 今後の観測はフェルミ望遠鏡と中国・フランスのSVOMなどが担います。
Swiftは突発天体観測や複数の観測手段を組み合わせる天文学に大きく貢献しました。 - ガンマ線バーストを2000件超、超新星を1400件観測し、関連論文は約7000本に上りました。 - 中性子星合体やニュートリノの発生源特定など、重力波・ニュートリノ観測との連携にも活躍。 - 太陽活動で大気抵抗が増して軌道が低下。 救出機LINKは姿勢制御系の故障などで燃料が不足し、捕獲・軌道上昇を断念しました。
SWIFTの再突入予測時間を過ぎても、米宇宙軍から更新データが出ていません。 - 予測時間は本日11:42〜13:42 GMTで、終了から2時間以上が経過 - 軌道傾斜角が低く、センサーによる観測範囲が限られています
アメリカ宇宙軍は、SWIFTが11月4日21時39分(日本時間)、北スマトラ付近(東経99度・北緯3度)に再突入したと発表しました。
NASAのスウィフト天文台が、約22年の軌道運用を終えてインドネシア上空で大気圏に再突入しました。 - 11月4日12時39分UTCごろ、北スマトラ付近に再突入し、大部分は燃え尽きたとみられます。 - ガンマ線バースト2,000件超や超新星1,400件超を観測し、約7,000本の論文に貢献しました。 - 回収用の宇宙タグによる救出計画は、機体の姿勢制御喪失で中止されました。
Swift宇宙望遠鏡が水曜21時39分(日本時間)、インドネシア北スマトラ付近で大気圏に再突入しました。大部分は燃え尽きたとみられ、一部が残存した可能性があります。 画像には太陽電池パネルを広げたSwiftが地球上空に描かれています。