SpaceXが1株135ドル、企業価値約1.75〜1.77兆ドル、調達額約750億ドル規模のIPOを計画している。上場時期は6月12日前後とされ、Starlinkや打ち上げ事業、AI、軌道データセンター構想への期待が評価を押し上げている。マスク氏の支配権維持や、個人投資家向けの証券会社対応、関係者の保有株を巡る利益相反懸念も話題になっている。
SpaceXがファルコン9でスターリンク衛星を複数回打ち上げ、米国内2拠点から19時間以内に53機を投入するなど高頻度運用を継続した。ブースターは無人船への着水・着陸に成功し、運用中のスターリンク規模は1万基超に拡大している。Starlinkは160以上の国・地域で高速インターネットを提供している。
NASAはアルテミスIIIの最新情報を公開し、参加宇宙飛行士や月面着陸に向けた運用検証を進めている。SLS向け固体ブースターの鉄道輸送や最終8区画の出荷も進み、2027年3月以降の打ち上げが視野に入っている。Blue Moon月着陸船はBlue Originのニューグレン事故を受け、別ロケットへの切り替えも検討されている。
NASAはナンシー・グレース・ローマン宇宙望遠鏡の打ち上げを2026年8月30日に前倒しする計画を発表した。ゴダードからケネディ宇宙センターへの移送、点検、燃料充填、ファルコン・ヘビーとの統合を経てL2へ向かい、5年間で銀河、ブラックホール、系外惑星などを広く観測する。
NASAは火星周回機MAVENとの通信断絶を受け、復旧不能としてミッション終了を正式発表した。火星の背後通過後に異常回転して電池を消耗した可能性が高く、2013〜2014年の打ち上げ以来、火星大気の散逸や気候変化、ローバー通信中継に大きく貢献した。NASAは原因調査を続ける。
NASAとNOAAが、強いX級太陽フレアやG3級地磁気嵐への警戒を呼びかけた。通信、電力網、航法への影響やオーロラ観測の可能性がある一方、宇宙機や宇宙飛行士にもリスクが及ぶ。宇宙天気の被害軽減策として、StormWallのような磁気圏制御案も提案されている。
SETI Instituteが恒星間天体3I/ATLASを電波観測したが、人工的な技術兆候は見つからなかった。解析された信号の多くは地球由来や衛星由来で、天体は自然物とする見方が強まった。
中国は長征6Aや長征8号でSpaceSail/Qianfan向け衛星18機ずつを投入し、低遅延・高速・高信頼の衛星ブロードバンド網を拡大している。累計機数は200機規模に達し、国営GuoWangを上回る動きも見られる。
ESAはStrategy 2040に基づき、地球保護、探査、欧州の自律性、成長、欧州を鼓舞することを柱にブランド刷新を進めている。新ロゴや23.4°のビジュアルで宇宙活動の社会的価値を訴求し、統一メッセージを強める方針だ。
The Exploration Companyが再使用大型ロケットYreneと再使用カプセルNyxの開発を進め、試験や構想発表を続けている。Nyxの投下試験は成功し、2028年の実証飛行に向けて前進した。欧州の自立的な輸送能力強化を狙う動きだ。
ESA関連では、深宇宙向けPu-238の欧州独立供給網構築や、衛星量子鍵配送実証プロジェクトEagle-1が進んでいる。いずれも欧州の戦略的自律性を高め、将来の探査や安全な量子通信基盤の整備につながる。
オマーン初の商業宇宙港Etlaq Spaceportが、HyImpulse TechnologiesとのLOI締結などを通じて将来の打ち上げ運用を検討している。地理的優位性を生かし、中東・アジア・アフリカ市場への展開も見据える。
米宇宙軍では韓国部隊U.S. Space Forces - Koreaで指揮官交代が行われ、韓国軍との統合運用強化が進められる。加えて、コロラド州で新施設建設や訓練拡大が進み、OTA活用も増加して次世代宇宙能力の調達を加速している。
国際宇宙ステーションでは第74次長期滞在クルーが、人間研究、微生物解析、3Dバイオプリンティング、植物実験、補給対応、装置保守など幅広い活動を実施した。25年の運用で多国籍クルーと多数の微小重力実験を重ね、成果が蓄積している。
中国の宇宙ステーションでは、マウス胚を用いた実験サンプルが神舟22号で回収され、宇宙環境が哺乳類の初期発生に与える影響の解析が進んでいる。胚の培養や撮影に成功しており、地上試料との比較で遺伝子発現や分子変化を調べる。
SpaceXのIPO材料の一つとして軌道上データセンター構想が注目される一方、中国でも宇宙ベースの計算基盤づくりが進んでいる。衛星コンピューティングや光学計算衛星の開発が進むが、放射線耐性や放熱など実用化課題も残る。
MbryonicsとNTTが衛星・地上局向け光通信インフラで協業し、衛星コンステレーション間の相互運用や地上回線との統合を目指す。EutelsatとTototheo GlobalもOneWebの海事向け展開を進め、宇宙ネットワークの実用化が加速している。
月面ミッションの増加に伴い、月周回軌道での混雑や衝突回避が重要課題になっている。衛星数が増えるほど回避機動や燃料消費が増えるため、監視能力の強化や位置情報共有、事前調整の枠組みが求められている。
NASAは携帯型廃水処理システムを試験し、尿や生活排水、食品廃棄物を再利用して水と栄養を循環させる技術を検証している。また、原子力電気推進のSR-1 FreedomやHiCAMの開発も進み、将来の月・火星居住や深宇宙探査を支える技術基盤を広げている。
ジュノー探査機は木星周辺で高速電子を観測し、宇宙線加速の新証拠を示した。木星のフォショックで粒子が加速される仕組みが地球近傍と共通しており、超新星起源の宇宙線にも同様の過程が広く働く可能性がある。また、木星の雲や嵐の高精細画像も得られている。
ハッブル宇宙望遠鏡は渦巻銀河M88の活動やガス喪失を捉え、ESAのユークリッド宇宙望遠鏡は球状星団NGC 6397で星の明るさ分布の隙間を発見した。さらにHETDEXが巨大スペクトルデータベースを公開し、宇宙の進化や暗黒エネルギー研究を後押ししている。系外のミニネプチューンでは、深い大気中の化学反応や雲形成が観測理解の鍵になる可能性もある。
ライス大学の研究では、鉄隕石の実験から若い太陽系における窒素・リンの分布と地球材料の由来が示された。別の隕石NWA 12774の分析では、月ほどの大きさを持つ失われた原始天体の存在可能性が示唆され、太陽系初期の激しい衝突史をうかがわせる。
NASAとISROが共同開発したNISAR衛星のデータが紹介され、南アフリカの農地や植生の変化を色分けして把握できることが示された。NISARは災害監視、生態系研究、農業観測に有用で、地表変化の広域把握に役立つ。
NASA支援研究により、野火の煙に含まれる一酸化炭素などが地表オゾンを増やし、米国本土で空気質悪化を招いていることが示された。2015年以降は野火が改善を相殺し、近年は多くの人が基準超えのオゾンにさらされている。衛星観測は対策に役立つ。
ブルーオリジンのNew Glennは試験中の爆発事故や発射台損傷に見舞われたが、フロリダ州やSpace Floridaからの支援を受け、製造拠点拡大と再飛行を目指している。Project Horizonにより大規模雇用と投資も見込まれる。
アリアン6の次回VA269では、改良型P160Cブースターを備え、Amazon Leo衛星36機を搭載する最大構成の打ち上げが予定されている。ESAのFlight Ticket InitiativeではAvioとIsar Aerospaceにも初の打ち上げ契約が付与され、欧州の輸送能力強化が進む。
元宇宙飛行士クリス・ハドフィールドの体験談や、NASAとISASの学生対話など、宇宙飛行士や研究者が一般向けに宇宙の魅力を伝える動きがあった。『Masters of the Universe』関連の話題もあり、宇宙への関心を広げる広報的なニュースが目立った。
米宇宙軍の韓国部隊交代、Space Floridaの海上発射プラットフォーム支援、Orbexの清算、SwRIの高速衝突分光研究、台風6号の接近など、個別性の高い短報が並んだ。これらはそれぞれ独立した話題として注目される。