複数の研究により、スターリンク等の巨大衛星コンステレーションの増加がハッブル宇宙望遠鏡などの観測画像に深刻な影響(光跡による汚染)を与える予測が示された。2030年代には画像の多くが影響を受ける恐れがある。
ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)は系外惑星WASP-107bの大気流出や銀河NGC 4490を観測した。ハッブル宇宙望遠鏡は渦巻銀河NGC 4535やホーグの天体を撮影し、科学的知見を提供した。
バイコヌール宇宙基地のSite 31/6発射台がソユーズ打ち上げ時に損傷し、復旧に数ヶ月を要する見込みである。補給船の打ち上げスケジュールへの影響が懸念される。
インド宇宙研究機関(ISRO)は有人宇宙飛行計画「Gaganyaan」に向けたパラシュート試験に成功した。また、独自の宇宙ステーション(BAS)の構成を確定し、デブリ対策も強化している。
国際宇宙ステーション(ISS)に滞在していたNASAのジョニー・キム飛行士とロスコスモスの飛行士ら3名が、ソユーズMS-27で12月8〜9日に地球へ帰還する予定である。約8ヶ月間のミッションを完了し、ISSの指揮権はマイク・フィンケ飛行士に引き継がれた。
Blue Originがフロリダ州の施設からインディアンリバーラグーンへ工業廃水を放出する許可を求めている件に対し、環境保護団体や地元住民から懸念の声が上がっている。
レゴはNASAアルテミス計画のSLSロケットを再現したTechnicセットを2026年1月に発売すると発表した。多段分離ギミックなどを備えている。
中国の宇宙ステーション「天宮」で、神舟20号の窓に亀裂が見つかったとの報告があり、緊急対応策が取られた。神舟21号クルーによる船外活動(EVA)も予定されている。
トランプ次期大統領によりNASA長官に指名されたジャレッド・アイザックマン氏が上院商業科学運輸委員会の公聴会に出席した。アイザックマン氏は中国との宇宙開発競争における米国の優位性維持、アルテミス計画の迅速な推進、月面拠点の重要性を強調した。また、自身の利益相反(SpaceXとの関係)を否定し、NASA改革案「Project Athena」についても説明を行った。委員会は概ね好意的で、年内の承認が見込まれている。
アタカマ望遠鏡によるハッブルテンションの再確認、ブラックホール降着円盤の高精度シミュレーション、巨大銀河フィラメントの発見、月形成の多重衝突説など、宇宙論や天体物理学で重要な研究成果が発表された。
恒星間彗星3I/ATLAS (C/2025 N1) に対し、ESAのJUICEやNASAのPsyche探査機が観測を実施した。観測結果から自然起源の天体であることが確認され、人工物説は否定された。
JAXAは12月7日に予定していたH3ロケット8号機の打ち上げを延期した。第2段の慣性計測装置(IMU)に確認すべき事象が発生したためで、新たな日程は未定となっている。
NASAの探査機OSIRIS-RExが持ち帰った小惑星ベンヌの試料から、生命の遺伝情報に関わるRNAの構成要素であるリボースなどの糖類や、有機物に富む物質が検出された。初期太陽系における生命前駆物質の存在を示唆している。
Starlinkが韓国での商用サービスを開始した。また、大韓航空などの航空会社と機内インターネット接続契約を締結し、サービスエリアと顧客基盤を拡大している。
中国の民間企業LandSpace(藍箭航天)は、再使用型ロケット「朱雀3号(Zhuque-3)」の初打ち上げを実施した。第2段による衛星軌道投入には成功したが、第1段の回収着陸試験においてエンジン異常が発生し、着陸パッド付近で爆発・墜落した。同社は技術目標の多くは達成されたとしている。
太陽活動が活発化しており、X級フレアや放射線増加が観測された。航空機の運航への影響や、SOHO探査機の30年にわたる観測データ公開が話題となった。
NROによる拡散型衛星コンステレーションの構築、Shield AIの自律制御技術の宇宙適用、Antaresの原子炉開発資金調達など、防衛・産業分野での技術開発と投資が活発化している。
Blue Originは、次回の有人弾道飛行ミッション「NS-37」の乗員6名を発表した。ESAのエンジニアMichi Benthaus氏や元SpaceX幹部のHans Koenigsmann氏らが搭乗する予定である。
イーロン・マスクとSpaceXの初期を描く予定だったHBOのドラマシリーズが、制作中止となったことが原作者Ashlee Vance氏により明かされた。
ロシアの宇宙飛行士オレグ・アルテミエフ氏が、SpaceXの技術情報を撮影し外部へ送信した疑い(ITAR違反の可能性)により、2026年予定のCrew-12ミッションから除外されたと報じられた。代役としてアンドレイ・フェディヤエフ氏が指名された。
中国は酒泉衛星発射センターから快舟1号A(Kuaizhou-1A)ロケットを使用し、交通VDES衛星A・Bの打ち上げに成功した。これらの衛星は船舶通信やデータ交換に使用される。
ispaceはHAKUTO-Rプログラムのパートナー契約満了と商業化フェーズへの移行を発表した。また、栗田工業と月面水資源探査に関する新たな提携(MOU)を締結した。
SpaceXは12月4日、ヴァンデンバーグ宇宙軍基地からファルコン9ロケットで28基のスターリンク衛星(Starlink 11-25)を打ち上げた。第1段ブースターは太平洋上のドローン船への着陸に成功した。また、フロリダからも追加の打ち上げが予定されており、SpaceXの打ち上げペースは継続している。
ULAのCEOトリー・ブルーノ氏がポッドキャスト「The Burn Sequence」に出演し、Destin Sandlin氏とロケット工学や宇宙探査の未来について対談した。
ESAとJAXAのEarthCARE衛星のデータ公開、Sentinel-1Dの初期運用成功、月着陸機Argonautの開発など、欧州の観測・探査ミッションが進展している。
米空軍はSpaceXに対し、ケープカナベラル宇宙軍基地のSLC-37をスターシップ発射場として整備する許可を与えた。また、スターシップV3向けラプター3エンジンの燃焼試験映像が公開された。
2025年最後の満月でありスーパームーンとなる「コールドムーン」が観測され、世界各地で注目された。
NASAのナンシー・グレース・ローマン宇宙望遠鏡の主要コンポーネントの結合がゴダード宇宙飛行センターで完了した。今後最終試験を経て、2027年5月までの打ち上げを目指す(早ければ2026年秋の可能性もある)。広視野観測によりダークエネルギーや系外惑星の研究を行う。
中国の民間企業i-Space(星際栄耀)は、再使用ロケット「双曲線3号(Hyperbola-3)」の開発に向け、グリッドフィンや補助推進システムの燃焼試験を実施した。