SpaceXはケープカナベラル宇宙軍基地(SLC-40)からファルコン9ロケットで29基のスターリンク衛星を打ち上げました。第1段ブースター(B1077)は今回で25回目の飛行となり、無人船「A Shortfall of Gravitas」への着陸に成功しました。天候による延期がありましたが、無事に軌道へ投入されました。
JAXAは12月7日に予定していたH3ロケット8号機の打ち上げを延期すると発表しました。第2段の姿勢制御機器(IMU関連)から通常と異なるデータが確認されたためで、新たな打ち上げ日は未定です。搭載される「みちびき5号機」は高精度測位の実証を行います。
Firefly Aerospaceの着陸機Blue GhostがNASAのCLPSミッションで成功を収め、同社への評価が高まっています。Icon Awardを受賞するなど業界での存在感が増しています。
中国の宇宙船「神舟20号」の窓に微小デブリが衝突し、貫通性の亀裂が生じたため、安全を考慮して無人で地球へ帰還させることになりました。乗員は救援機として打ち上げられた神舟21号などで対応済みです。
NASAの探査機OSIRIS-RExが持ち帰った小惑星ベンヌの試料から、RNAの構成要素であるリボースや、グルコースなどの糖が検出されました。これは初期太陽系に生命の材料となる有機物が広く存在した可能性を示唆する重要な発見です。
バイコヌール宇宙基地のガガーリン発射台が損傷し修復に長期間要する見込みです。また、ロシアの宇宙飛行士がITAR違反の疑いでSpaceXのミッションから外されたとの報道があります。
ESAは今後3年間で約221億ユーロ(約259億ドル)の予算を承認しました。インフレを考慮した実質増額となり、特に安全保障、宇宙からのレジリエンス(抗堪性)、Ariane 6やVega-Cなどの打ち上げ能力強化に重点が置かれています。科学予算も増額されました。
ISSにおいて、史上初めて8基あるドッキングポート全てに宇宙船が結合している状態となりました。在籍機はSpaceXのCrew Dragon/Cargo Dragon、Cygnus、JAXAのHTV-X1、ロシアのSoyuz/Progressなどです。ソユーズMS-28の到着やCygnusの再配置により実現しました。
火星の時間の進み方が地球と異なることによる通信への影響(NIST研究)、微生物を用いたレゴリスの建材化(バイオセメント)、古代の巨大河川流域の発見、NASAによる自律探査ロボットの実地試験など、火星に関する研究が進展しています。
ドイツのロケット企業Isar Aerospaceは、ESAからの打ち上げ契約を獲得したほか、ノルウェー政府との協力を確認し、欧州での小型ロケット打ち上げ能力の確立を目指しています。
Xクラスの太陽フレアとコロナ質量放出(CME)の影響で、磁気嵐が発生し、米国の広い範囲などでオーロラが観測される可能性があります。
米空軍省は、ケープカナベラル宇宙軍基地のSLC-37において、SpaceXのStarshipおよびスーパーヘビー用発射台の建設を承認しました。環境影響評価を経て決定されました。
韓国は2027年のヌリ号打ち上げに向けた副搭載衛星を選定しました。また、INNOSPACEなどの民間企業も打ち上げ準備を進めています。
Blue Originは無人月着陸機Blue Moon Mk1を公開しました。月面への物資輸送や技術実証を目的としており、New Glennロケットでの打ち上げが計画されています。
JWSTにより、初期宇宙の大規模渦巻銀河の発見や、系外惑星WASP-107bからの巨大なヘリウムガスの流出、天の川銀河中心部の星形成領域の観測など、複数の重要な科学的成果が報告されました。
衛星通信大手のSESがIntelsatを買収し、静止軌道(GEO)と中軌道(MEO)を組み合わせたマルチオービット体制で、SpaceXのStarlinkに対抗する構えを見せています。
中国の民間宇宙企業LandSpace(藍箭航天)は、メタン燃料ロケット「朱雀3号(Zhuque-3)」の初飛行を実施し、衛星の軌道投入に成功しました。しかし、注目の第1段垂直着陸(VTVL)試験では、着陸パッド付近まで降下したものの、最終段階でエンジンの異常または制御不良により衝突・爆発し、回収に失敗しました。同社はミッション自体は成功と宣言しています。
Arianespaceは仏領ギアナからVega Cロケットを打ち上げ、韓国の多目的実用衛星「アリラン7号(KOMPSAT-7)」を軌道に投入しました。これはVega Cの運用再開後の重要な成功例となります。
Impulse Spaceが軌道上での機動性を実証し、SpinLaunchは低コストコンステレーションを計画、Muon Spaceは山火事検知衛星を展開するなど、スタートアップによる技術開発が進んでいます。
ジャレッド・アイザックマン氏のNASA長官指名に関する上院公聴会が行われ、中国との競争やアルテミス計画、民間連携の強化が議論されました。また、NASAの2026年度予算削減案に対し、議会や業界団体が科学・探査予算の維持を求めて動いています。