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宇宙ニュース要約: 2025年12月24日

彗星3I/ATLASで希少なアンチテイルとジェットを観測space.com
彗星3I/ATLASで希少なアンチテイルとジェットを観測

彗星3I/ATLASにおいて、太陽方向に向く「アンチテイル」と振動するジェットが観測された。これにより核の自転周期などが推定されている。

NASA Artemis IIに向けたカウントダウン模擬試験を実施nasa.gov
NASA Artemis IIに向けたカウントダウン模擬試験を実施

NASAはArtemis IIミッションに向け、ケネディ宇宙センターで乗組員4名が参加する打ち上げカウントダウンの模擬試験を実施した。オリオン宇宙船に搭乗し、打ち上げ直前までの手順を通しで検証した。また、ESAはArtemis IIIの着陸候補地を含む月南極のモザイク画像を公開した。

SpaceX Starshipの打ち上げ準備とFAA文書への反論www.orlandosentinel.com
SpaceX Starshipの打ち上げ準備とFAA文書への反論

SpaceXはフロリダからのStarship打ち上げ計画を進めており、環境・安全審査に対応している。また、テキサスでの打ち上げに伴うリスクに関するWSJの報道（FAA文書引用）に対し、安全確保に取り組んでいると反論した。

ispaceとJAXAが月着陸機用電動ポンプの共同研究を開始ispace-inc.com
ispaceとJAXAが月着陸機用電動ポンプの共同研究を開始

ispaceはJAXAと月着陸機推進系の資源最適化に向けた共同研究契約を締結した。電動ポンプの活用により、推進系の軽量化と効率化を目指す。

NASAがCrew-12ミッションの計画と候補者を検討aviationweek.com
NASAがCrew-12ミッションの計画と候補者を検討

NASAは2026年の打ち上げを目指すSpaceX Crew-12ミッションの計画を進めており、ジェシカ・メア飛行士らが乗組員候補として挙がっている。

NASA火星探査機MAVENが通信トラブルから復旧中nasa.gov
NASA火星探査機MAVENが通信トラブルから復旧中

NASAの火星探査機MAVENとの通信が一時途絶しており、DSNを通じて再接触と原因究明が試みられている。太陽合による通信中断期間を前に対応が進められている。

JAXA H3ロケット8号機が打ち上げ失敗、衛星軌道投入できずwww.asahi.com
JAXA H3ロケット8号機が打ち上げ失敗、衛星軌道投入できず

JAXAのH3ロケット8号機は、第2段エンジンの燃焼停止により「みちびき5号」の軌道投入に失敗した。ペイロードフェアリング分離時に通常より大きな衝撃が観測され、同時に第2段水素タンクの圧力が低下したことが原因と見られている。JAXAは原因究明を進めている。

中国の再使用ロケット「朱雀3号」の開発状況Ace of Razgriz
中国の再使用ロケット「朱雀3号」の開発状況

中国の民間企業ランドスペース（藍箭航天）の朱雀3号（ZQ-3）Y1試験機は、着陸燃焼点火後の異常により着陸に失敗した。しかし、得られたデータを基に改良が進められており、次期機体Y2では着陸用エンジン数を減らすなどの変更を行い、2026年の回収試験を目指している。

木星の衛星エウロパの生命居住可能性に関する新研究www.newscientist.com
木星の衛星エウロパの生命居住可能性に関する新研究

木星の衛星エウロパについて、氷殻が予想より厚く表面と海が隔離されている可能性が指摘される一方、岩石の放射性崩壊によるエネルギーが生命を支える可能性を示唆する新理論も提唱されている。

新型補給機HTV-X1の運用と油井飛行士による紹介
新型補給機HTV-X1の運用と油井飛行士による紹介

JAXAの新型宇宙ステーション補給機HTV-X1がISSに到着し、油井亀美也宇宙飛行士が搭載品や生鮮食品を紹介する動画が公開された。HTV-X1は「こうのとり」の後継機として物資輸送を担う。

Euclid宇宙望遠鏡が新たな銀河画像を公開www.scientificamerican.com
Euclid宇宙望遠鏡が新たな銀河画像を公開

ESAのEuclid宇宙望遠鏡がスパイラル銀河NGC 646などの新画像を公開した。ダークマターやダークエネルギーの解明に向けた広域サーベイが進んでいる。

Starlink利用者数が900万人を突破、各国で導入拡大www.businessinsider.com
Starlink利用者数が900万人を突破、各国で導入拡大

SpaceXの衛星通信サービスStarlinkのアクティブ利用者数が900万人を突破した。また、英国鉄道SWRでの試験導入や、日本外務省による在外公館への導入計画、ケイマン諸島でのサービス開始など、世界各地で利用が拡大している。

ESAが2026年から人員採用を大幅拡大spacenews.com
ESAが2026年から人員採用を大幅拡大

欧州宇宙機関（ESA）は2026年から約520名の新規採用を行い、総員を増強する計画を発表した。データサイエンティストやIT専門家など新職種を拡充し、退職年齢も延長する。

ロシアの宇宙活動：人工重力ステーション特許と打ち上げ計画space.com
ロシアの宇宙活動：人工重力ステーション特許と打ち上げ計画

ロシアのRSCエネルギアが回転式人工重力宇宙ステーションの特許を取得した。また、プレセツク宇宙基地からの軍事衛星打ち上げ準備や、原子力発電技術の維持についても報じられている。

Space BDがSpaceXライドシェアで衛星10機の放出を支援sorae.info
Space BDがSpaceXライドシェアで衛星10機の放出を支援

Space BDは2025年にSpaceXのFalcon 9ライドシェアミッションを通じて、合計10機の超小型衛星の軌道投入を支援した。インテグレーションをワンストップで提供し、今後はH3ロケットなどへの多様化も目指す。

日本の宇宙スタートアップISC、ASCA開発と宇宙旅行計画uchubiz.com
日本の宇宙スタートアップISC、ASCA開発と宇宙旅行計画

日本のInnovative Space Carrier (ISC) は、米国での試験中止を受け国産エンジンへの切り替えを進めている。また、日本旅行と提携し、2040年代の宇宙旅行商品化に向けた計画を発表した。

ISROがLVM3ロケットでAST SpaceMobileの通信衛星打ち上げに成功www.tribuneindia.com
ISROがLVM3ロケットでAST SpaceMobileの通信衛星打ち上げに成功

インド宇宙研究機関（ISRO）は、LVM3-M6ロケットを使用してAST SpaceMobileの通信衛星「BlueBird Block-2」をサティシュ・ダワン宇宙センターから打ち上げ、予定の低軌道への投入に成功した。これはLVM3の6回目の運用飛行であり、インドから打ち上げられた最重量のペイロードとなった。衛星はスマートフォンへの直接通信（Direct-to-Cell）を提供するためのもので、今回のミッションではS200ブースターのノズル制御に電動アクチュエータが初めて導入された。

太陽活動による磁気嵐とオーロラ観測予報space.com
太陽活動による磁気嵐とオーロラ観測予報

コロナホールとコロナ質量放出（CME）の影響により、12月22日から25日にかけて小規模な磁気嵐が発生し、高緯度地域でオーロラが観測される可能性が高まっている。

NASA火星探査車Perseveranceのミッション延長aviationweek.com
NASA火星探査車Perseveranceのミッション延長

NASAの火星探査車Perseveranceは、試験の結果2031年までの稼働とさらなる走行が可能であることが確認された。ジェゼロ・クレーターでの探査活動を継続する。

Sidus Spaceが2500万ドルの資金調達を実施www.satellitetoday.com
Sidus Spaceが2500万ドルの資金調達を実施

Sidus Spaceは公募増資により2500万ドルを調達する計画をSECに申告した。資金はLizzieSatの製造拡大や製品開発などに充てられる。

AvioがVega Cロケットの打ち上げ契約を締結
AvioがVega Cロケットの打ち上げ契約を締結

イタリアのAvio社はVega Cロケットで合計1億ユーロ超の打ち上げ契約を締結した。Vega Cの復帰や将来のVega E、Vega Nextの開発計画が進められている。

ハッブル宇宙望遠鏡が銀河Arp 4や原始惑星系円盤を撮影sorae.info
ハッブル宇宙望遠鏡が銀河Arp 4や原始惑星系円盤を撮影

ハッブル宇宙望遠鏡がくじら座の銀河Arp 4や、最大級の原始惑星系円盤「Dracula’s Chivito」を撮影した。また、フォーマルハウト周辺での小惑星衝突の痕跡も観測され、惑星系形成過程の理解に寄与している。

ホワイトハウスが大統領令「米国の宇宙優位確保」を発令www.airandspaceforces.com
ホワイトハウスが大統領令「米国の宇宙優位確保」を発令

ホワイトハウスは宇宙安全保障を最優先とする大統領令を発令した。宇宙軍の能力強化、月帰還目標、宇宙原子力推進などを盛り込み、中露の脅威に対抗する狙いがある。

カナダ・NordSpace宇宙港の環境アセスメント承認spaceq.ca
カナダ・NordSpace宇宙港の環境アセスメント承認

カナダのNordSpaceが計画するアトランティック宇宙港の環境アセスメントが承認された。環境保護条件をクリアしつつ、軌道打ち上げ施設の建設が進められる。

英国Sofant Technologiesが625万ポンドを調達www.scotsman.com
英国Sofant Technologiesが625万ポンドを調達

エジンバラの衛星通信企業Sofant Technologiesが625万ポンドを調達した。元Virgin GalacticのWill Whitehorn氏を会長に迎え、次世代アンテナ技術の展開を加速する。

ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が超巨大星団Westerlund 1を観測space.com
ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が超巨大星団Westerlund 1を観測

ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡（JWST）が銀河系内の超巨大星団Westerlund 1を撮影し、多数の巨大星や星間物質の詳細を捉えた。また、2025年の成果として初期宇宙のブラックホール研究などでも大きな進展があった。

ニック・ヘイグ宇宙飛行士がNASAを退職nasa.gov
ニック・ヘイグ宇宙飛行士がNASAを退職

米宇宙軍准将でNASA宇宙飛行士のニック・ヘイグ氏がNASAを退職した。ソユーズ打ち上げ事故からの生還やCrew-9ミッションなど、宇宙開発の安全と運用に大きく貢献した。

2025年に太陽系で100個以上の新衛星を発見www.newscientist.com
2025年に太陽系で100個以上の新衛星を発見

2025年には土星や天王星の周囲で多数の新しい衛星が発見された。観測技術の向上により、土星の衛星数は274個に達している。

中国、長征12号Aロケットを打ち上げも第1段回収試験に失敗arstechnica.com
中国、長征12号Aロケットを打ち上げも第1段回収試験に失敗

中国は酒泉衛星発射センターから長征12号A（Long March 12A）ロケットを打ち上げた。上段は予定軌道に投入されたが、再使用を目指した第1段の着陸燃焼試験中に異常が発生し、回収には失敗したと見られる。中国航天科技集団が調査を進めている。

ULAのトーリー・ブルーノCEOが辞任、ジョン・エルボン氏が暫定CEOにwww.orlandosentinel.com
ULAのトーリー・ブルーノCEOが辞任、ジョン・エルボン氏が暫定CEOに

United Launch Alliance（ULA）の社長兼CEOであるトーリー・ブルーノ氏が、約12年の在任期間を経て辞任した。取締役会は後任としてCOOのジョン・エルボン氏を暫定CEOに任命した。ブルーノ氏はVulcanロケットの開発を推進してきたが、SpaceXとの競争激化や開発遅延が背景にあると見られる。

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