米宇宙軍宇宙コマンドは同盟国と今年末までに共同の軌道戦計画をまとめ、衛星防護や対宇宙能力の統合、共同演習を拡大する方針を示した。関連して、トランプ政権のGolden Domeミサイル防衛構想は宇宙配備迎撃衛星を含む大規模計画として試算されている。
NASAは2030年代に向け、月面南極基地、原子力電源付き恒久基地、複数回の打ち上げや着陸船を必要とする大規模な月面インフラ計画を描いている。関連して、月面ローバーや地震計、月面作業ロボットの開発、民間企業との連携が進んでいる。
Starlinkは航空機向け無料インターネットや英国防省による利用、ウクライナ支援などで通信インフラとしての存在感を拡大する一方、GPS代替の位置情報機能停止も通知した。研究者は低軌道衛星通信の電波を使う独自測位技術を開発中で、将来のGPS代替としての可能性もある。
JAXAの「あかつき」観測で知られた金星赤道付近の約6000kmに及ぶ酸性雲の不連続線について、研究チームが赤道ケルビン波を起点とするハイドロリック・ジャンプで生成されることを数値シミュレーションで解明した。太陽系最大級ともいえる現象で、金星の下層雲形成や超回転維持にも関わる可能性が示された。
SESは1Q増収を達成した一方、GEO衛星IS-41/44の発注中止を決定し、EutelsatもFlexsat Americasを中止した。両社ともGEO拡張を抑え、LEO/MEOや既存衛星の延命に資本を振り向ける方向へ戦略を見直している。
ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡のデータを用いて、宇宙の大規模構造であるコズミックウェブの極めて詳細な地図が作成された。宇宙誕生から約10億年後まで遡って銀河の網目構造を追跡でき、銀河カタログなどの公開も進んだ。
小惑星探査機Psycheが火星へ約4,500kmまで接近し、重力アシストで進路を調整する。今回の通過では機器較正や塵の帯、小衛星の探索も行い、最終目的地である16 Psycheへの航行を継続する。
SpaceXは最大750億ドル規模のIPO準備観測や企業価値評価が報じられ、著名投資家ロン・バロン氏も追加投資意欲を示した。Starlinkと再使用ロケット、Starshipの成長期待が強く、関連投資方法への関心も高まっている。
SpaceXは次世代Starship V3の初飛行となるFlight 12を5月19日頃にStarbaseの新発射台Pad 2から実施する計画を進めている。新型Raptor 3や改良版Starship/Super Heavyを初投入し、22基のStarlinkシミュレータ放出、再突入、耐熱シールド、宇宙空間での再着火、将来の燃料移送につながる各種試験を行う見込みで、完全組み立て完了や静的燃焼試験も報じられた。
SpaceXのカーゴドラゴン補給機CRS-34は悪天候のため延期され、5月13日前後にケープカナベラルSLC-40からファルコン9で打ち上げ予定となった。約2,948〜3,000kg、あるいは約6,500ポンドの物資や科学実験をISSへ運び、打ち上げ後は自律ドッキングして約1か月滞在し、6月中旬ごろに帰還・着水する計画が示された。
ESAは宇宙輸送サービス企業向けの共同資金支援「Boost!」を再開し、打ち上げ、軌道間輸送、帰還サービスの事業化を後押ししている。加えて、OHBやダッソー航空の再使用宇宙機VORTEXや商業貨物帰還構想も進展している。
Lonestar Data HoldingsがNASAエイムズ研究センターと協力し、月面データ保存や宇宙ベースの分散処理、通信基盤の開発を進める。宇宙で安全かつ災害耐性の高いデータインフラ構築を目指す動きとして注目されている。
流星群や天の川、月・土星・火星の並びなど、一般向け天文現象や天体写真の話題が複数あった。JWSTによる渦巻銀河M51の鮮明な撮影、Landsat 9によるビーバー諸島の画像紹介、宇宙の音を重力波から合成した話題も含まれる。
ULAのVulcanとAmazon Leo向け初回打ち上げ準備、TrustPointのGPS非依存PNT実証、Quantum Spaceの新工場、Skyrootのインド民間宇宙産業拡大、SpaceXのIPO観測など、各地の宇宙産業ニュースが並んだ。加えて、Sarmatミサイル試験成功や軍事・規制関連の話題も含まれる。
Gulf AirのStarlink搭載便など、SpaceX/Starlinkの技術を使った通信サービスの拡大が進んでいる。加えて、FCCによるEchoStar周波数取得承認など、D2D通信の強化や衛星通信事業の再編に関わる動きが見られる。
JAXAはH3ロケット6号機(30形態試験機)の開発・準備状況を公表し、6月10日頃の打ち上げ再開を計画している。8号機失敗の原因とみられる部材剥離への対策として荷重試験や追加センサー搭載を進め、VEP-5や小型副衛星6機を太陽同期軌道へ投入する予定。
中国は長征6号Aや長征7号で千帆衛星18機を投入し、低軌道通信コンステレーションの拡大を進めた。同時に天舟10号が天宮へ物資、推進剤、実験装置を届け、次の有人ミッション準備にもつながる動きが進んでいる。
NASAは宇宙環境に耐える次世代高性能宇宙用プロセッサを試験しており、現行の耐放射線チップを大きく上回る性能を示している。月・火星探査、自律航行、データ解析の高速化に役立つとされ、完成後はNASA機だけでなく地上産業への応用も見込まれている。
ISSでは補給船対応、科学実験、船外活動準備などの日常運用が続いている一方、NASAは2031年の退役後に研究を民間宇宙ステーションへ移す方針を示した。補給機の再使用記録更新やクルーの作業内容も合わせて報じられている。
SpaceXはヴァンデンバーグ宇宙軍基地からファルコン9でNRO向け機密ミッションNROL-172を複数回打ち上げ、1段目を無人船に着艦させた。NROは小型衛星を多数運用する分散型偵察網の拡大を進めており、再訪頻度やカバー範囲の向上、単一障害点の削減を狙っている。
JWSTとハッブルの観測から、近傍銀河にある多数の若い星団を解析し、巨大星団が生まれた雲から約500万年で早く離脱して周囲の銀河環境を変えることが分かった。強い紫外線や恒星風が星形成を抑え、惑星形成にも影響する可能性がある。
SpaceXの打ち上げに伴い、ブラウンズビル周辺のTFRやメキシコ側の危険区域NOTAMが発出されたほか、Starship工場の拡張や新しい多地点発射構想、土地取得の噂も出た。発射運用を支えるインフラ整備や規制対応が進んでいる。
Varda Space IndustriesとUnited Therapeuticsが微小重力を使った医薬品研究で提携し、希少肺疾患治療薬の実験を開始する。また、ISSでは血小板形成や骨髄細胞への宇宙飛行影響を調べる研究が進み、宇宙医療や地上医療改善への応用が狙われている。
Star CatcherやCowboy Spaceが、宇宙での電力共有・送電や太陽光発電型データセンターを軌道上に展開する計画を進めている。宇宙ベースの電力ネットワークやAIデータセンター構想として、大型資金調達も行われた。
パーサヴィアランスはジェゼロ・クレーター周辺で自撮り写真やパノラマを撮影し、岩石を摩耗して内部を分析した。ArethusaやArbot、Lac de Charmesなどの地形から古い火成岩や古代地殻の痕跡が示され、走行距離や採取データも積み上がっている。
AST SpaceMobileはBlue Origin関連の失敗の影響を受けつつも、SpaceXのファルコン9を使ったBlueBird衛星投入計画を維持している。45機規模の商用サービスを目指し、Blue Originのニューグレン再稼働を重要視している。
UC Riversideなどの研究では、分子そのものではなくアミノ酸や脂肪酸の分布の秩序を統計的に見る生命探査手法が提案された。別研究では、AIとルービン天文台の観測を使ってIa型超新星を画像ベースで解析し、宇宙膨張率推定の精度向上を目指している。
立命館大の中須賀真一教授が宇宙産業は政府主導で育成後に民間需要を広げるべきだと提言し、関西の宇宙拠点整備や人材確保を訴えた。NASAでは打ち上げ運用担当や深宇宙ネットワーク、オリオン装備の安全設計に携わる技術者たちの役割も紹介された。
NASAはArtemis IIの宇宙飛行士に月面観察訓練や深宇宙通信訓練を実施し、地球帰還後の写真公開や公開イベントも行った。さらにArtemis IIIに向けてSLSの組み立てを進め、2027年以降の打ち上げやオリオンによる運用試験、月面基地構想とも連動する動きが報じられた。
巨大ブラックホールのペア発見や、活動を再開した超大質量ブラックホールAnskyの準周期バースト減速が報じられた。また、LIGO-Virgo-KAGRAの重力波事象から暗黒物質の痕跡を探す新手法も提案され、宇宙の極端現象の理解が進んでいる。