月面での長期滞在に向け、原子炉による電力供給、月面測位のためのレーザー、ローバーや自律ロボット、補給拠点の構築などが議論されている。月面環境の特性を踏まえた基盤整備が、今後の探査継続の鍵とみられる。
ESAは、欧州が有人宇宙飛行を自立して行うべきだと主張し、独自の輸送・有人打ち上げ・宇宙ステーション構想を進めている。各国で宇宙司令部や宇宙港の整備、米国依存低減の動きも見られる。
NASAはArtemis II、III、IV、Vに向けて準備を進めており、SLSやOrion、CubeSat、月面ローバーなどの開発・運用が進行中。月周回飛行、月面着陸、将来の常時着陸運用に向けた人材・予算・ミッション設計が大きな焦点になっている。
SpaceXはFalcon 9で複数回Starlink衛星を打ち上げ、順調にコンステレーションを拡大している。V2 Miniや24機、29機の投入、ブースター再使用、ドローン船への着陸成功などが続いた。Starlink Mobileや月面通信の構想、接近監視用のWeb UI公開も含め、通信インフラとしての拡張が目立つ。
SpaceXがIPOに向けてS-1提出や目論見書の公開を進め、NASDAQでの上場と巨額調達・高評価額を目指している。初めて財務情報も大きく開示され、2025年売上は約187億ドル、一方で約49億ドル規模の赤字が示された。売上の柱はStarlinkで、加入者数や政府契約、今後のリスク、マスク氏の強い議決権支配も注目点になっている。
ESAのScoutミッションやSmile、Vega Cによる打ち上げ、The Exploration CompanyのNyx、Vastの衛星バスなど、欧州勢の小型・商用宇宙機開発が進んでいる。地球観測、月輸送、貨物帰還などを見据えた多様な構想が動いている。
ハッブル宇宙望遠鏡が、移行段階の銀河NGC 1266、重力レンズ観測対象の銀河団MACS J1141.6-1905、惑星状星雲NGC 6369などを撮影・解析した。打ち上げから36年を迎え、今なお銀河進化や遠方天体研究に大きく貢献している。
SpaceXは将来の資金使途として、軌道データセンターや宇宙での計算基盤を挙げている。RedwireやBlue Origin、Bezosの発言も含め、電力・放熱・打ち上げコストが課題だが、地上の通信・処理負荷を減らす新インフラとして期待されている。
ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が、WASP-94AbやTOI-199bなどの系外惑星大気を詳細に調べ、雲の昼夜差やメタンの豊富さなどを確認した。天気や大気組成の解析が進み、惑星形成や進化の理解が深まっている。
AnthropicがSpaceXに対して巨額の計算資源代金を支払う契約が報じられた。SpaceX側ではAIを重要成長分野と位置付け、宇宙・データ・AIを組み合わせた大規模市場を想定している。IPO文書でもAI関連投資や事業拡張が注目されている。
米国の商業宇宙産業は中国やロシア、台湾などへの供給網依存が大きく、衛星向け高信頼部品の不足が安全保障上の懸念となっている。加えて、生成AIを悪用した攻撃やサプライチェーン侵害への対策も重要視されている。
米宇宙軍は2030年までの兵力倍増を計画し、ミサイル警戒、衛星運用、サイバー防護などの任務拡大に対応しようとしている。調達改革や任務単位での体制再編、SDAとPAEの役割統合、宇宙状況認識の強化も進んでいる。
JAXAはHTV-X1のISS補給と技術実証を終え、大気圏再突入の予定を発表した。動画では搭載物や実証内容を関係者が解説しており、次世代補給機としての運用成果が紹介されている。
Space ROSや宇宙ロボット関連のオープンソース基盤、自律ランデブー・ドッキング、月面ローバー、衛星整備機など、宇宙での自律作業を支える技術が拡大している。デブリ除去、補給、基地建設、衛星延命に向けた実証が進んでいる。
テキサス州スターベース周辺の施設で、作業員の転落死亡事故が複数報じられた。OSHAが調査を進めており、過去の安全違反や労災率の高さも指摘されている。Starship開発の加速と並行して、現場安全が大きな課題になっている。
中国では宇宙太陽光発電の送電実験が進み、長距離送電や移動体への給電が実証された。2030年前後の軌道実証を目指し、国家重点計画として研究開発が進められている。
打ち上げ回数の増加に対応するため、宇宙軍は新たな発射場や宇宙港の整備を重視している。ケープカナベラルやバンデンバーグの逼迫、重・超重量ロケット対応、地上インフラの近代化、FAAの認可改善などが論点となっている。
SpaceXはStarshipを使った月面輸送、火星フライバイ、有人惑星間ミッションを将来計画として打ち出している。クン・ワン氏の搭乗構想や、月面・火星向けの再使用、軌道上燃料補給、宇宙での運用実証が重要テーマとなっている。
低軌道の混雑と宇宙ゴミの増加により、衛星回避機動や観測への悪影響が深刻化している。米宇宙軍は意図や所有者まで把握する宇宙状況認識の強化を進め、Starlinkも接近監視やCDM共有の仕組みを公開した。
NASAや民間企業の衛星データを使い、夜間光の変化、山火事、洪水、地球の夜間観測などを解析する動きが進んでいる。AIや複数衛星の統合解析により、気候変動、災害評価、防災、金融リスク管理への応用が広がっている。
NASAの探査機Psycheが火星の重力を利用したスイングバイに成功し、速度と軌道を調整した。火星の三日月形画像の撮影や搭載機器の試験も行われ、2029年夏の小惑星16 Psyche到着に向けて順調に航行している。
ISSでは第74次長期滞在クルーが、がん治療や血液凝固研究、植物実験、船外活動準備などを継続している。SpaceX Dragonの補給、HTV-X1の補給・技術実証、AWEやその他の実験結果も含め、ISSでの研究と運用が活発に続いている。
Starship V3の初飛行に向けた準備が進む一方、発射台側の地上設備トラブルや油圧ピン不具合、クイックディスコネクト関連の問題などで打ち上げ中止や延期が繰り返された。Flight 12ではV3の新設計やRaptor 3、再利用・大型Starlink展開、将来の月・火星計画に向けた試験が焦点となっている。
宇宙軍SSCは、給油、推進剤配給、衛星整備、軌道上倉庫などの商業技術を取り込む実証を進めている。Astroscale、Starfish Space、Orbit Fab、Northrop Grumman、Rocket Labなどが関与し、静止軌道やLEOでの維持・補給能力の確立を狙う。
米国は2027年の世界無線通信会議WRC-27に向け、低軌道・中軌道衛星向け周波数や月面通信帯域の確保を急いでいる。米国産業の利益保護、EPFD規制、国際交渉の主導権が重要な論点となっている。
NASA長官候補や関係者が、中国の有人月周回や月面着陸の加速を警戒し、米中の月探査競争が激化していると発言した。NASA側もArtemisや月面着陸時期の再調整を迫られている。