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宇宙ニュース要約: 2025年10月09日

SpaceX、Amazonの衛星ブロードバンド「Project Kuiper」の衛星を打ち上げwww.floridatoday.com
SpaceX、Amazonの衛星ブロードバンド「Project Kuiper」の衛星を打ち上げ

SpaceXは10月9日、フロリダ州のケープカナベラル宇宙軍基地からFalcon 9ロケットを打ち上げ、Amazonの衛星ブロードバンド計画「Project Kuiper」向けの衛星24基を軌道に投入しました。これにより、Kuiperコンステレーションの衛星総数は153基となりました。

米宇宙軍、Blue Originにペイロード処理施設の整備を発注aviationweek.com
米宇宙軍、Blue Originにペイロード処理施設の整備を発注

米宇宙軍の宇宙システムコマンドは、Blue Originに対し、フロリダ州のケープカナベラル宇宙軍基地におけるペイロード処理施設を整備するため、7825万ドルの契約を発注しました。これは、増加する打ち上げ需要に対応するため、東部射場の能力を拡大する取り組みの一環です。

米宇宙軍、Muon Spaceに気象衛星3基を発注breakingdefense.com
米宇宙軍、Muon Spaceに気象衛星3基を発注

米宇宙軍は、宇宙スタートアップのMuon Spaceに対し、4460万ドルで試作気象衛星3基の開発を委託しました。これは、退役した防衛気象衛星プログラム（DMSP）の能力を補完するため、商用の小型衛星を活用して迅速に気象観測データを取得する「商用気象データプログラム」の一環です。

JAXA、新型補給機HTV-X1を10月21日に打ち上げへnews.mynavi.jp
JAXA、新型補給機HTV-X1を10月21日に打ち上げへ

JAXAは、新型宇宙ステーション補給機「HTV-X」の初号機を、H3ロケット7号機で10月21日午前10時58分頃に種子島宇宙センターから打ち上げる予定です。現在ISSに長期滞在中の油井亀美也宇宙飛行士が、ロボットアームを操作してHTV-X1を把持（キャプチャ）する大役を担います。HTV-Xは「こうのとり」の後継機で、輸送能力や運用性が向上しています。

Stoke Space、シリーズDで5.1億ドルを調達し完全再利用ロケット開発を加速www.geekwire.com
Stoke Space、シリーズDで5.1億ドルを調達し完全再利用ロケット開発を加速

完全再利用型ロケット「Nova」を開発するスタートアップStoke Spaceが、シリーズDラウンドで5.1億ドルの資金調達を実施しました。これにより累計調達額は約9.9億ドルに達しました。調達した資金は、Novaロケットの開発加速、生産拡大、ケープカナベラル宇宙軍基地の発射設備改修に充てられ、2026年の初飛行を目指します。

SpaceX、Starship Flight 11の打ち上げ準備を進行Visit Starbase @ Boca Chica 🚀
SpaceX、Starship Flight 11の打ち上げ準備を進行

SpaceXは、Starshipの11回目の統合飛行試験を10月13日午後6時15分（米国中部時間）にテキサス州スターベースから実施する予定です。FAAは飛行に伴う空域・海域の閉鎖を通達（NOTAM）しました。今回のミッションではBooster 15-2とShip 38が使用され、ブースターは回収せずメキシコ湾への着水を試みます。Ship 38は改良された耐熱システムを備え、スターリンクv3の模擬衛星8基を搭載して準軌道飛行を行います。打ち上げに向け、ブースターが発射台へ設置されるなど、準備が着々と進められています。

ispace、月着陸船シリーズ3の環境試験を完了し公開ispace_HAKUTO-R
ispace、月着陸船シリーズ3の環境試験を完了し公開

日本の宇宙スタートアップispaceは、開発中の月着陸船シリーズ3（仮称）の熱構造モデル（STM）の環境試験を完了し、JAXA筑波宇宙センターで機体を公開しました。この開発は経済産業省のSBIR補助金を活用したミッション4に向けたもので、民間主導の月面開発を加速させるものとして期待されています。

Firefly Aerospaceの月着陸船がTIME誌の「2025年ベスト発明」に選出Firefly Aerospace
Firefly Aerospaceの月着陸船がTIME誌の「2025年ベスト発明」に選出

米国の宇宙企業Firefly Aerospaceが開発した月着陸船「BlueGhost」が、TIME誌の「2025年の最も優れた発明（Best Inventions of 2025）」の一つに選ばれました。同社はNASAの商業月面輸送サービス（CLPS）を通じて、月面への科学機器輸送ミッションを担っています。

Arianespace、Ariane 6でCopernicus衛星Sentinel-1Dを11月4日に打ち上げwww.esa.int
Arianespace、Ariane 6でCopernicus衛星Sentinel-1Dを11月4日に打ち上げ

欧州のArianespaceは、新型ロケットAriane 6の3回目の商業飛行として、欧州委員会の地球観測衛星「Sentinel-1D」を11月4日にフランス領ギアナ宇宙港から打ち上げます。ESAによると衛星の準備は完了しており、打ち上げ後は高度約693kmの軌道から、レーダーを用いて海氷や地盤沈下などを昼夜問わず監視します。

中国の民間企業CAS Space、軌道ロケット「力箭2号」を近く打ち上げへspace.com
中国の民間企業CAS Space、軌道ロケット「力箭2号」を近く打ち上げへ

中国の民間宇宙企業CAS Spaceは、同社初となる液体燃料（ケロシン/液体酸素）ロケット「力箭2号（Zhongke-2）」を近く酒泉衛星発射センターから打ち上げる予定です。機体には試作型の貨物宇宙船「青舟」が搭載され、将来の宇宙ステーション「天宮」への物資補給サービスなどを目指します。

SpaceX、Falcon 9でStarlink衛星28機を打ち上げwww.ksby.com
SpaceX、Falcon 9でStarlink衛星28機を打ち上げ

SpaceXは10月8日、カリフォルニア州のヴァンデンバーグ宇宙軍基地からFalcon 9ロケットを打ち上げ、28機のスターリンク衛星を低軌道に投入しました。打ち上げ後、ロケットの第1段は太平洋上のドローン船への着陸に成功しました。

Blue Origin、New Shepardで6回目の有人宇宙飛行に成功spacenews.com
Blue Origin、New Shepardで6回目の有人宇宙飛行に成功

Blue Originは10月8日、準軌道宇宙船「New Shepard」による有人ミッション（NS-36）を実施し、6名の乗客を宇宙空間へ運びました。テキサス州の発射場から打ち上げられた機体は最高高度約107kmに到達し、乗員は数分間の無重力体験を楽しみました。ミッションは約10分間で、ブースターと乗員を乗せたカプセルはそれぞれ地上への着陸に成功しました。これは同社にとって15回目の有人飛行となります。

JAXA大西卓哉宇宙飛行士がISS長期滞在を終え帰国会見JAXA（宇宙航空研究開発機構）
JAXA大西卓哉宇宙飛行士がISS長期滞在を終え帰国会見

国際宇宙ステーション（ISS）での約5ヶ月間の長期滞在ミッションを終えたJAXAの大西卓哉宇宙飛行士が、帰還後のリハビリを終えて一時帰国し、記者会見を行いました。会見では、ISSでの科学実験や船外活動などの成果を報告しました。

インターステラテクノロジズ、ロケット「ZERO」の開発が佳境にwww.nikkei.com
インターステラテクノロジズ、ロケット「ZERO」の開発が佳境に

北海道の宇宙スタートアップ、インターステラテクノロジズは、開発中の超小型人工衛星用ロケット「ZERO」が開発の佳境に入り、重要なエンジン燃焼試験が間近であることを明らかにしました。北海道スペースポート（HOSPO）での試験を経て、早期の打ち上げを目指しています。

NASA科学予算削減案に対し科学者らが抗議活動「Save NASA Science」www.planetary.org
NASA科学予算削減案に対し科学者らが抗議活動「Save NASA Science」

The Planetary Societyが主導し、ビル・ナイ氏を含む約300人の科学者や宇宙擁護者がワシントンD.C.で、NASAの科学部門に対する大幅な予算削減案に反対するロビー活動を行いました。参加者らは、予算削減が進行中のミッションや科学研究に深刻な打撃を与え、米国の宇宙開発におけるリーダーシップを損なうと警告し、議会に予算の維持を訴えました。

北海道スペースポート、2040年代に大型ロケット射場の整備計画を発表uchubiz.com
北海道スペースポート、2040年代に大型ロケット射場の整備計画を発表

北海道大樹町の商業宇宙港「北海道スペースポート（HOSPO）」は、2040年代に有人宇宙飛行も視野に入れた大型ロケット用の射場「Launch Complex X」を整備する長期ビジョンを発表しました。現在は小型ロケット向けの射場「Launch Complex 1」の建設が進められています。

ULA、Vulcanロケット増産を支えるサプライヤー7社を表彰ULA
ULA、Vulcanロケット増産を支えるサプライヤー7社を表彰

United Launch Alliance (ULA)は、新型ロケット「Vulcan」の打ち上げ増に対応するため、優れた貢献をしたサプライヤー7社を表彰しました。受賞したのは、AMI Metals、ダイアニ・ビルディング、Major Tool and Machine、Systima社、M&J Precision、Maverick Aerospace、カカリ・マニュファクチャリングで、部品供給や施設改修などで重要な役割を果たしました。

JAXA、大西・油井宇宙飛行士の対談動画「本当の本音トーク編」を公開
JAXA、大西・油井宇宙飛行士の対談動画「本当の本音トーク編」を公開

JAXAは、宇宙飛行士の大西卓哉さんと油井亀美也さんによる対談動画シリーズ「本当の本音トーク編」を公式YouTubeチャンネルで公開しました。国際宇宙ステーション（ISS）での経験など、宇宙飛行士のリアルな本音が語られています。

JAXA、H3ロケットで準天頂衛星「みちびき5号機」を12月7日に打ち上げjen.jiji.com
JAXA、H3ロケットで準天頂衛星「みちびき5号機」を12月7日に打ち上げ

JAXAと三菱重工は、H3ロケット8号機による準天頂衛星「みちびき5号機」の打ち上げを12月7日午前11時30分から12時30分の間に種子島宇宙センターから実施すると発表しました。これは、日本の衛星測位システム「みちびき」を現在の4機体制から7機体制へと増強する計画の一環で、より高精度な測位サービスの実現を目指します。

AST SpaceMobile、Verizonと衛星直接通信サービスで正式契約spacenews.com
AST SpaceMobile、Verizonと衛星直接通信サービスで正式契約

衛星通信企業のAST SpaceMobileは、米通信大手Verizonと、衛星からスマートフォンへ直接通信サービスを提供する商業契約を正式に締結しました。これにより、2026年頃から米国内のVerizon顧客は、携帯電波の届かない場所でも通信が可能になる見込みです。同社はAT&Tとも同様の契約を結んでおり、米国の主要キャリア2社との提携が実現しました。

研究で示された長期火星ミッションにおけるクルーの心理的多様性の重要性space.com
研究で示された長期火星ミッションにおけるクルーの心理的多様性の重要性

500日間にわたる火星ミッションをシミュレーションした研究により、性格特性が多様なメンバーで構成されたクルーは、ストレスレベルが低く、チームの結束力や回復力が高いことが示されました。この結果は、将来の長期有人宇宙探査において、クルー選抜の際に心理的な多様性を考慮することの重要性を示唆しています。

ULA、Atlas VによるViaSat-3 F2衛星の打ち上げ準備を開始Spaceflight Now
ULA、Atlas VによるViaSat-3 F2衛星の打ち上げ準備を開始

United Launch Alliance (ULA)は、ケープカナベラル宇宙軍基地で、Viasat社の通信衛星「ViaSat-3 F2」を搭載するAtlas Vロケットの打ち上げ準備を開始しました。ロケットのブースターステージが垂直統合施設へ移動され、組み立て作業が進められています。

火星の「ダストデビル」は想定より強力、最大風速160km/hと判明www.esa.int
火星の「ダストデビル」は想定より強力、最大風速160km/hと判明

ESAの研究チームが、火星探査機の過去の画像をAIで解析した結果、火星表面で発生する塵旋風「ダストデビル」の最大風速が44m/s（約160km/h）に達することを明らかにしました。これは従来の想定を大幅に上回る強さであり、火星の気候モデルの更新や、将来の無人・有人探査ミッションの着陸計画に重要な知見となります。

NASAとESA、恒星間天体「3I/ATLAS」を追跡・観測www.cbsnews.com
NASAとESA、恒星間天体「3I/ATLAS」を追跡・観測

NASAとESAは、太陽系に飛来した3例目の恒星間天体「3I/ATLAS」を火星付近で追跡・観測しています。ESAの火星周回探査機は、この彗星のコマ（ガスや塵の広がり）の撮影に成功しました。また、NASAのSwift宇宙望遠鏡は、紫外線観測によって水の成分であるヒドロキシル（OH）を検出し、天体から水が放出されていることを突き止めました。この観測は、太陽系外の物質を直接調査する貴重な機会となります。

NASA、長期宇宙飛行向けの携帯型X線診断装置を選定中www.cleveland.com
NASA、長期宇宙飛行向けの携帯型X線診断装置を選定中

NASAは、国際宇宙ステーション（ISS）などでの長期宇宙滞在中の医療能力を向上させるため、小型の携帯型X線診断装置の選定を進めています。現在、候補は3社に絞られており、臨床評価などを経て2027年か2028年にISSへ打ち上げる計画です。

JWST、厚い塵に覆われた超新星の前駆星を初めて直接検出news.northwestern.edu
JWST、厚い塵に覆われた超新星の前駆星を初めて直接検出

ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡（JWST）が、超新星爆発を起こす直前の大質量星（前駆星）を初めて直接観測することに成功しました。観測されたのは超新星「SN2025pht」の源となった星で、非常に厚い塵に覆われた赤色超巨星であったことが特定されました。これは、これまで観測が難しかったタイプの星の最期を理解する上で重要な発見です。

Amazon Prime Dayで宇宙・SF関連商品がセールspace.com
Amazon Prime Dayで宇宙・SF関連商品がセール

Amazonの大型セール「Prime Day」で、望遠鏡、ドローン、LEGOのスター・ウォーズシリーズ、SF作品が視聴できる動画配信サービスなど、宇宙やサイエンス・フィクションに関連する多数の商品が割引価格で販売されています。

Blue Origin、New Glenn初段を射点へロールアウトspace.com
Blue Origin、New Glenn初段を射点へロールアウト

Blue Originは10月8日、大型ロケット「New Glenn」の第1段ブースターをケープカナベラル宇宙軍基地の発射施設LC-36へロールアウトしました。この機体は、NASAの双子火星探査機「ESCAPADE」を搭載するミッションに使用される予定で、早ければ11月初旬の打ち上げが見込まれています。前回の飛行では第1段の回収に失敗しており、今回のミッションでの回収成功が、ロケットの早期再利用と事業の収益性改善に向けた鍵となります。

彗星レモン（C/2025 A6）が地球に接近、肉眼での観測チャンスspace.com
彗星レモン（C/2025 A6）が地球に接近、肉眼での観測チャンス

彗星レモン（C/2025 A6）が地球に接近するにつれて急速に明るくなっており、10月下旬には等級が3〜4等に達し、暗い空では肉眼で見える可能性があると予測されています。地球への最接近は10月21日で、天体観測の絶好の機会となりそうです。

国際宇宙ステーションへの各国の補給ミッションが進行中www.nasaspaceflight.com
国際宇宙ステーションへの各国の補給ミッションが進行中

現在、国際宇宙ステーション（ISS）には、ロシアのプログレス、米国のカーゴドラゴン、シグナスといった複数の補給船がドッキングし、食料や実験機材などを届けています。今月には日本の新型補給機HTV-Xの初号機も打ち上げられる予定です。一方で、Sierra Space社が開発する有翼宇宙船「ドリームチェイサー」のISSへの初飛行には遅延の可能性が指摘されています。

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