フランス国立宇宙研究センター(CNES)は、中学生を対象とした教育プログラム「一日宇宙飛行士」を全国展開し、選抜された生徒に無重力飛行体験を提供する計画を発表しました。
ロシアのソユーズMS-28有人宇宙船がバイコヌール宇宙基地から打ち上げられ、ISSへのドッキングに成功しました。しかし、打ち上げ時に発射台(Site 31/6)のサービスプラットフォームが崩落し、施設に深刻な損傷を与えました。Site 31は現在ロシアが運用可能な唯一のソユーズ対応発射台であり、修理には最大2年を要する可能性があるとの指摘もあり、今後のProgress補給船や有人ミッションへの影響が懸念されています。
中国の民間宇宙企業LandSpace(藍箭航天)は、再使用型ロケットZhuque-3(朱雀3号)の打ち上げキャンペーンを理由を公表せずに中止しました。遅延は長期化する見込みであり、関連する飛行制限区域(NOTAM)の更新も確認されています。
NASAはアルテミス計画で使用するAxiom Space製の次世代月面宇宙服(AxEMU)の評価のため、ジョンソン宇宙センターの中性浮力研究所(NBL)で水中訓練を実施しました。宇宙飛行士が着用し、月面活動のシミュレーションを行いました。
ロシアのドンバロフスキー基地において、ミサイルまたはロケットの実験が失敗したと見られる映像や情報が報告されています。機体が空中で爆発または制御不能となり、地上に落下・炎上した様子が捉えられており、R-36M2やSarmatなどのICBM実験であった可能性が推測されています。
中国国家航天局(CNSA)は「商業宇宙の高品質かつ安全な発展を促進する行動計画(2025–2027)」を発表し、商業宇宙を国家計画に組み込む方針を示しました。これに伴い、業界の指導・監督を行う「商業宇宙局」が正式に設置されました。また、北京では宇宙データセンターの構築計画も進められています。
欧州宇宙政策研究所(ESPI)などは、欧州が宇宙状況把握(SSA)や軌道データにおいて米国などに依存しているリスクを警告しました。これを受け、欧州諸国は軍用級の監視ネットワークやデータセンターへの投資を強化しています。
ESAの火星探査車Rosalind Franklin(旧ExoMars)計画について、NASAが参加を継続し、2028年の打ち上げを目指すことが確認されました。ロシアとの協力停止による遅延を経て、NASAの支援により計画が再構築されています。
SpaceXはヴァンデンバーグ宇宙軍基地からFalcon 9ロケットを使用し、Transporter-15ライドシェアミッションを実施しました。このミッションでは、ESAのHydroGNSS、ICEYE、Planet、Spire、D-Orbit、Varda SpaceのW-5など、140機以上の小型衛星やペイロードが軌道に投入されました。第1段ブースター(B1071)は30回目の飛行と着陸に成功しました。打ち上げは数回の延期を経て11月28日(現地時間)に行われました。
エチオピアのハイリ・グッビ火山が約1万2千年ぶりに噴火し、衛星画像によって噴煙や灰の拡散が観測されました。周辺地域への降灰被害が報告されています。
米空軍はフロリダでのSpaceX Starship運用に関する環境影響評価書(EIS)を作成し、騒音や環境への影響と対策を分析しました。一方、テキサスでの地上試験ではBooster 18に異常が発生し、開発スケジュールへの影響が懸念されています。
ブラックフライデーに合わせて、スマート望遠鏡(Unistellar, Vaonis, Celestron, ZWO)、レゴ(スター・ウォーズ、マーベル)、動画配信サービス(Disney+, Hulu)、カメラ機材などが大幅な割引価格で販売されています。特にDisney+などのストリーミングサービスや、初心者向けの天体観測機材が注目されています。
欧州の測位衛星システム「ガリレオ」の新たな衛星2機が、12月中旬にアリアン6ロケットによって打ち上げられる予定です。これはアリアン6による初のガリレオ衛星打ち上げとなります。
NASAのカッシーニ探査機のデータ解析により、土星の衛星エンケラドゥスの南極から噴出する氷の粒子に、これまで知られていなかった有機化合物が含まれていることが確認されました。これは地下海における複雑な化学活動を示唆しています。
インドのアッサム州政府は、独自の宇宙技術政策の策定と、州専用の衛星「ASSAMSAT」の開発を検討しています。ISROと連携し、災害対策や農業へのデータ活用を目指します。
ESAの地球観測衛星Sentinel-1Dが、打ち上げ後に取得した最初のレーダー画像を公開しました。画像には南極の氷河や欧州の都市などが鮮明に捉えられており、衛星の正常な機能が確認されました。
ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)が、天の川銀河中心の超大質量ブラックホール「いて座A*(Sgr A*)」からの中間赤外線フレアを初めて観測しました。これにより、ブラックホール周辺の磁場構造や放射メカニズムの理解が進むと期待されています。
インドの民間宇宙企業Skyroot Aerospaceは、ハイデラバードにロケット製造施設「MAX-Q」を開所しました。モディ首相が出席し、同社のVikram-Iロケットの量産体制と民間宇宙産業の成長をアピールしました。
ESAは、ISSへの貨物輸送と地球への帰還を行う商業サービス(LEO Cargo Return Service)の開発に向け、Thales Alenia SpaceとThe Exploration Companyの2社と契約を締結しました。2028年以降の実証飛行を目指しています。
NASAのOSIRIS-RExが持ち帰った小惑星ベンヌの試料から、生命に不可欠なアミノ酸であるトリプトファンが検出されました。これにより、小惑星が地球に生命の材料を運んだ可能性を支持する証拠がさらに強化されました。
韓国独自のロケットNuri(ヌリ号)の打ち上げ成功を受け、発射場であるナロ宇宙センターとその周辺地域への産業投資や拡張計画への注目が再燃しています。
NASAの探査機OSIRIS-APEX(旧OSIRIS-REx)は、地球でのスイングバイを成功させ、次の目的地である小惑星アポフィスへ向かう軌道に入りました。フライバイ中に機器の健全性が確認されました。
東北大学などの共同研究チームは、木曽観測所の広視野カメラTomo-e Gozenを用いた動画観測により、1554件の短時間閃光を検出しました。これらは主に人工衛星やスペースデブリからの反射光と推定され、デブリの監視や新天体発見への応用が期待されます。
NASAとインド宇宙研究機関(ISRO)が共同開発した地球観測衛星NISARは、アンテナ展開と初期チェックを完了し、科学運用段階に入りました。LバンドおよびSバンドの合成開口レーダー(SAR)を用いて取得された初画像が公開され、農業、森林、氷雪などの観測における性能が確認されました。
欧州宇宙機関(ESA)の閣僚評議会(CM25)において、加盟国は2025年から2027年までの予算として過去最大となる約221億ユーロの拠出を承認しました。ドイツが最大の拠出国となり、フランス、イタリア、英国、カナダなども多額の投資を決定しました。予算は地球観測(Copernicus)、宇宙安全(Ramses, Vigil)、探査(ExoMars, 月)、通信、航法、輸送(Ariane 6)などのプログラムに配分され、欧州の宇宙自立性と産業競争力の強化を目指します。
火星探査において複数の科学的成果が報告されました。ESAのMars Expressは中緯度地域で氷河の痕跡を確認しました。NASAのPerseveranceローバーは火星大気中での放電現象(ミニ雷)の音声を記録した可能性が示唆されたほか、太陽の裏側にある黒点を観測し、宇宙天気予報に貢献しています。
SpaceXのStarlinkは、インドネシアでの火山噴火や豪雨による被災地支援のため、同国政府と協力して通信サービスを期間限定で無料提供することを発表しました。
カナダ宇宙庁(CSA)のジョシュア・クトリック宇宙飛行士は、将来のISS長期滞在ミッションに向け、カナダ空軍と協力して救難・医療訓練を実施しました。
国際宇宙ステーション(ISS)に滞在中のNASA、JAXA、ロスコスモスの宇宙飛行士たちは、感謝祭に合わせてターキーやシーフードなどの特別食を楽しみました。新たなソユーズクルーの到着も祝われました。
テキサス州ペコス渓谷の壁画群に関する研究で、約4000年間にわたり同一の図像様式が維持されていたことが明らかになりました。これは長期的な文化的伝達を示唆しています。