米国の研究により、火星の地下の氷に閉じ込められたアミノ酸が、宇宙放射線に晒されても数千万年以上にわたって分解されずに残存する可能性が示されました。アミノ酸は生命の構成要素であり、この発見は、将来の火星探査ミッション(MLEなど)において、永久凍土が生命の痕跡(バイオシグネチャー)を探す有望な場所であることを示唆しています。
10月28日から31日にかけて、東京・日本橋エリアでアジア最大級の宇宙ビジネスイベント「NIHONBASHI SPACE WEEK 2025」が開催されています。国内外から100社以上の企業や60以上の団体が出展し、ispace社が開発中の月着陸船のモックアップを展示するなど、最新の宇宙ビジネスの動向が紹介されています。
欧州宇宙機関(ESA)は10月28日、アジア初となる事務所を東京・日本橋の「X-NIHONBASHI TOWER」に開設しました。この新拠点は、JAXAや日本の宇宙関連企業・スタートアップとの連携を強化する窓口としての役割を担います。地球観測、惑星探査、持続可能な宇宙活動などの分野で、日欧間の協力をさらに深化させることを目指しています。
Blue Originは、開発中の大型再使用ロケット「New Glenn」の2号機(NG-2)を、フロリダ州ケープカナベラルのLC-36発射台に設置しました。今後、打ち上げに向けた重要なステップである統合機体燃焼試験が行われる予定です。New Glennは、同社の月着陸船計画や衛星コンステレーション打ち上げを支える中核ロケットとなります。
インド宇宙研究機関(ISRO)は、通信衛星「CMS-03」を搭載した大型ロケット「LVM3-M5」を、日本時間11月2日午後8時56分にスリハリコタ宇宙センターから打ち上げると発表しました。打ち上げの様子はオンラインでライブ中継される予定です。
日本の宇宙ベンチャー、アクセルスペースは、ガーナ宇宙科学技術研究所(GSSTI)およびケニアの地域資源マッピング・開発センター(RCMRD)と、衛星データの活用に関する覚書(MOU)を締結しました。農業、環境保全、災害対策などの分野でデータを提供し、現地の技術者育成も支援することで、アフリカにおける事業展開を本格化させます。
欧州連合(EU)の地球観測プログラム「コペルニクス」のレーダー衛星「Sentinel-1D」が、フランス領ギアナの宇宙センターでアリアン6ロケットのフェアリング内に搭載されました。打ち上げは日本時間11月5日午前6時過ぎに予定されており、準備は最終段階に入っています。Sentinel-1Dは、天候や昼夜を問わず地表を高解像度で観測する能力を持ちます。
JAXAの新型宇宙ステーション補給機「HTV-X1」が国際宇宙ステーション(ISS)に接近しており、日本時間10月30日未明にロボットアームで把持される予定です。ISSに滞在中の油井亀美也宇宙飛行士が、NASAのゼナ・カードマン飛行士と共にカナダアーム2を操作して捕獲します。HTV-X1は従来の「こうのとり(HTV)」の後継機で、物資輸送能力が向上しており、今回は約4トンの物資や実験装置を輸送します。把持の様子はJAXAやNASAによってライブ中継されます。
本田技研工業(Honda)は、「Japan Mobility Show 2025」の会場で、自社開発を進める小型の再使用型ロケット「サステナブルロケット」を展示しました。三部敏宏社長は、北海道大樹町で行った垂直離着陸実験で、機体の姿勢や速度を計画通りに制御することに成功したと発表し、今後の開発に意欲を示しました。
欧州宇宙機関(ESA)は、欧州独自の防衛・安全保障能力を宇宙から強化するための新プログラム「European Resilience from Space(ERS)」を提案しました。総額約12億ユーロを投じ、高頻度観測が可能な地球観測衛星コンステレーションや、次世代測位衛星(LEO PNT)、安全な衛星通信網の構築を目指します。これにより、外部への依存を減らし、欧州の宇宙における自律性を高める狙いです。
SpaceXは、フロリダ州のケープカナベラル宇宙軍基地から、ファルコン9ロケットで29機のStarlink衛星を打ち上げる予定です。打ち上げは現地時間10月29日午後12時16分に予定されており、天候は95%の確率で良好と予報されています。使用される第1段ブースター「B1083」は今回が15回目の飛行となり、打ち上げ後、大西洋上のドローンシップ「Just Read the Instructions」への着陸を試みます。
中国の月探査機「嫦娥6号」が世界で初めて月の裏側から持ち帰ったサンプルを分析した結果、水や炭素を豊富に含む「炭素質コンドライト」の破片が発見されました。これは、過去の月に炭素質の小惑星が多数衝突した可能性を示唆しており、地球や月の水の起源を解明する上で重要な手がかりとなります。
SpaceXが展開する衛星インターネットサービス「Starlink」が、2019年の最初の打ち上げから5周年を迎えました。現在、約8,700基の衛星が低軌道で運用され、世界150カ国で700万人のユーザーにサービスを提供しています。同社は最終的に約3万基の衛星コンステレーション構築を目指しています。
宇宙インフラサービス企業のVoyager Spaceは、電気推進システムを開発するExoTerra社を買収したと発表しました。ExoTerra社はホール効果スラスタ技術に強みを持ち、米国防総省高等研究計画局(DARPA)のプロジェクトなどで実績があります。Voyagerは今回の買収により、衛星の推進システム能力を強化し、防衛分野を含む事業拡大を加速させます。
NASAとロッキード・マーティン社が開発した静粛超音速実験機「X-59」が、カリフォルニア州パームデールで初飛行に成功しました。この機体は、衝撃波を抑制し、地上で聞こえるソニックブームを大幅に低減する設計が特徴です。今後、飛行試験を通じてデータを収集し、陸上での超音速飛行の規制緩和と、将来の民間超音速旅客機の実現を目指します。
2025年10月16日に発生したユナイテッド航空機のコックピット窓のひび割れインシデントについて、米国家運輸安全委員会(NTSB)は、WindBorne社が運用する高高度の気象観測気球が衝突した可能性が高いとの調査結果を示しました。WindBorne社は調査に協力し、再発防止策を進めるとしています。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)と国土交通省道路局は、災害発生時の道路被害状況を迅速に把握するため、陸域観測技術衛星「だいち2号(ALOS-2)」および「だいち4号(ALOS-4)」の観測データを活用する協定を締結しました。夜間や悪天候でも観測可能なレーダー衛星を用いることで、観測後2〜3時間で浸水域などを推定し、迅速な災害対応につなげます。
SpaceXは、カテゴリー5のハリケーン「メリッサ」で大きな被害を受けたジャマイカとバハマの復旧を支援するため、衛星インターネットサービス「Starlink」を11月末まで無料で提供すると発表しました。これにより、地上インフラが損傷した地域でも、緊急連絡や安否確認などのための通信手段を確保することができます。
欧州の航空宇宙大手であるAirbus、Leonardo、Thalesの3社が、それぞれの宇宙関連事業を統合し、新たな巨大宇宙企業を設立する計画に関する覚書(MOU)を締結しました。この統合は、欧州の宇宙分野における主権を強化し、米国や中国の巨大企業に対抗することを目的としています。
Blue Originは、開発中の月着陸船「Blue Moon」について、最初の無人機となる「Mk.1」がフロリダで最終組み立て段階にあり、近くデモ飛行を予定していることを明らかにしました。また、NASAのArtemis Vミッション向けに開発中の大型有人着陸船「Mk.2」の進捗についても報告し、月探査計画への貢献に意欲を示しました。
米連邦通信委員会(FCC)は、衛星打ち上げ申請の審査プロセスを抜本的に見直し、迅速化するための規則改正案(NPRM)を全会一致で可決しました。提案には、審査基準を明確化するモジュール式の「ライセンス組立ライン」の導入や、手続きの簡素化などが含まれており、急増する衛星コンステレーション計画に柔軟に対応することを目指しています。
中国の宇宙ステーションに滞在中の有人宇宙船「神舟20号」の宇宙飛行士クルーが、4回目となる船外活動を実施しました。約6時間にわたる活動で所定のタスクをすべて完了し、クルーは無事に船内に帰還しました。
日米欧の国際共同プロジェクトである重力波観測所「LIGO-Virgo-KAGRA」が、2つの新たなブラックホール連星の合体によって生じた重力波(GW241011、GW241110)を検出しました。これらの観測データは、ブラックホールの性質や形成過程、さらには一般相対性理論の検証に貴重な情報をもたらします。
米連邦政府機関の一部閉鎖により多くのNASA職員が一時帰休となっていますが、有人月探査計画「Artemis II」の準備作業は契約企業によって継続されており、現時点で打ち上げスケジュールへの直接的な影響は出ていません。しかし、閉鎖が長期化した場合、サプライチェーンへの影響や、将来の計画への遅延が懸念されています。
米Astrobotic社は、中型月着陸船「Griffin-1」の打ち上げ目標を、最短で2026年7月以降に延期すると発表しました。このミッションはNASAの商業月面輸送サービス(CLPS)の一環で、SpaceXのファルコン・ヘビーロケットで打ち上げられる予定です。当初搭載予定だったNASAの探査ローバー「VIPER」が保留となった後、Venturi Astrolab社のローバー「FLIP」が主要ペイロードに選ばれています。
京都大学などの国際研究チームは、ハッブル宇宙望遠鏡などを用いて、若い太陽に似た恒星「りゅう座EK星」で発生したスーパーフレアを観測し、それに伴うコロナ質量放出(CME)が異なる温度のガスで構成されていることを初めて突き止めました。高温のプラズマが高速で先行し、低温のガスが続く現象が捉えられ、このような強力なCMEが初期の惑星の大気や生命の居住性に与えた影響を解明する手がかりとなります。
ロシアの宇宙飛行士セルゲイ・リジコフ氏とアレクセイ・ズブリツキー氏が10月28日、国際宇宙ステーション(ISS)のロシア区画で約7時間の船外活動(EVA)を行いました。多目的実験棟「ナウカ」の外壁にパルスプラズマ実験装置「Impuls」や電離層調査装置「IPI-500」などを設置したほか、窓の清掃や欧州ロボットアーム(ERA)の制御盤移設などを行いました。今回のEVAは第73次長期滞在クルーにとって3回目、ISS全体では通算277回目となります。
NASAの太陽観測衛星「SDO」は10月28日、太陽の表面に現れた活動領域と暗いコロナホールが、偶然にもハロウィンのカボチャ「ジャック・オー・ランタン」の顔のように見える画像を撮影しました。口のように見えるコロナホールからは高速の太陽風が放出されており、地球で磁気嵐を引き起こす可能性があります。
米海洋大気庁(NOAA)の気象衛星「GOES-19」などが、大西洋で発生し、カテゴリー5にまで発達した強力なハリケーン「メリッサ」の様子を鮮明に捉えました。ジャマイカの観測史上最強の勢力で上陸したこのハリケーンの発達過程や構造を宇宙から監視することで、防災・減災活動に不可欠な情報が提供されています。
SpaceXは、テキサス州ボカチカにあるスターシップ開発・打ち上げ拠点「スターベース」において、発射台Pad 1の解体・改修作業を開始しました。この改修は、次世代のVersion 3スターシップに対応し、打ち上げ頻度を向上させることを目的としています。